2017年3月16日

　本日9:30に2月オーストラリアの雇用統計の発表があり、新規雇用者数・失業率共に予想を下回る結果になったことで豪ドルは売られました。
また本日は早朝にFOMC、東京時間に日銀金融政策決定会合の発表があり、FOMCではドル売りの流れとなり、日銀決定会合では大きな動きになりませんでした。

・早朝のFOMCでは市場予想通りの0.25%の追加利上げて0.75-1.00%とし、FF金利見通しを1.375%に据え置いて年内計3回の利上げという内容でしたが、ここ数週間の間に急速に3月利上げを織り込んできたこともあったことやイエレンFRB議長会見で期待されたタカ派的な内容ではなかったことからドル売りの流れとなりました。

・11:54に発表された日銀金融政策決定会合の結果は現状維持となり、発表後に大きな反応はありませんでした。

・フランス・ドイツの選挙への影響から注目されていたオランダ下院選挙（定数150議席）の投開票が15日に行われ、ルッテ首相率いる与党の自由民主党（VVD）が第１党を維持する見通しと報じられましたが、特段の大きな反応はなく、豪ドルに対してもほとんど影響はありませんでした。

 

結果
09:30　2月新規雇用者数　予想：+1.60万人　結果：-0.64万人　（前回：+1.35万人　修正値：+1.37万人）
09:30　2月失業率　予想：5.7%　結果：5.9%　（前回：5.7%）

 

★本日の日銀決定会合後の動きは、日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き（2017年3月16日）の記事に載せています。
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★本日早朝のFOMC後の動きは、FOMC直後のドルの動き（2017年3月16日）の記事に載せています。
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豪ドル－ドル（チャートは15：30時点）
・欧州・NYタイムではジリ上げが続いて16：00の0.7579から02：40には0.7603まで上げ続け、03：00のFOMCの時は0.7587でした。
発表では予想通り0.25%の追加利上げでしたがFF金利見通しを1.375%に据え置いたためドル売りの流れとなり、発表直後に0.7587から0.7563まで急伸し、その後も上昇が続いて05：00には0.7718まで上昇し、0.7701でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.7690-0.7720での上下となり、9：30の豪・雇用統計の時は0.7702でした。
発表直後に0.7690-0.7710で小幅に振った後から下げが続いて13：50には0.7675まで下落し、0.7687で15時となりました。

左：豪ドル・ドル－5分足　右：豪ドル・ドル－1時間足
　

左：豪ドル・ドル－日足

 

豪ドル－円（チャートは15：30時点）
・欧州時間序盤は86.95近辺でのこう着が続き、21：00から上げ出して23：30には87.22まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて03：00は86.93でした。
発表直後に86.93から86.73まで急落しましたが、すぐに反転してからは豪ドル買いに引っ張られて上昇基調となって05：00には87.48まで上昇し、87.37でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると87.30-50での小動きとなり、9：30は87.34でした。
発表で87.34から87.13まで下げて9：50には87.05まで下落しました。
その後は87.05-20での小動きが続き、11：54に発表された日銀決定会合でも大きな反応はなく同水準での小動きが続いて、87.10で15時となりました。

左：豪ドル・円－5分足　右：豪ドル・円－1時間足
　

左：豪ドル・円－日足

 

豪ドル－NZドル（チャートは15：30時点）
・欧州・NYタイムは1.0905-30での小動きが続いて、03：00は1.0900でした。 発表で1.0900から1.0935まで急伸した後も豪ドルが買われたため上昇基調となって05：00には1.0954まで上昇し、1.0929でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると6：45に発表されたNZの10-12月期GDPが予想を下回る結果となりNZドルが売られたため豪ドル・NZドルは6：45の1.0941から1.0992まで急伸しました。 しかしそこからはジリ下げとなって8：50には1.0959まで下落し、9：30は1.0962でした。 発表で1.0962から1.0925まで急落しましたが、そこから反転すると上昇基調となって14：00の1.0988まで上げ続け、1.0988で15時となりました。

左：豪ドル・NZドル－5分足　右：豪ドル・NZドル－1時間足
　

左：豪ドル・NZドル－日足

 

ドル円（チャートは15：30時点）
・ドル円は03：00のFOMCまでは114.55-85での小動きが続き、01：30から一段下げて03：00のFOMCの時は114.54でした。
予想通り0.25%の追加利上げでしたがFF金利見通しを1.375%に据え置いたため10年債利回りと共に急落して114.54から113.66まで下落し、その後イエレンFRB議長会見で「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」とのハト派的な内容の発言を受けて更に売られて04：55には113.17まで下落し、113.42でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると戻して7：10には113.54まで上昇しましたが、そこからは再び売られて9：40には113.15まで下落しました。
その後は113.20-40での小動きが続き、11：54に日銀決定会合の発表があって結果は現状維持でした。
発表直後に113.25-50で振った後は113.40近辺での小動きが続いて、113.30で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足