FOMC直後のドルの動き(2017年3月16日)

2017年3月16日

 本日早朝(3/16)のFOMCの声明は市場予想通りの0.25%の追加利上げて0.75-1.00%とし、FF金利見通しを1.375%に据え置いて年内計3回の利上げという内容でした。 直近数週間の間に急速に3月利上げを織り込む形でドルが買われてきたことや年内合計4回の利上げの見方も広がっていたこと、イエレンFRB議長会見で「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」などハト派的な発言を受けた投げも加わってドルは発表直後に急落した後も売りが継続した状態のままNYクローズとなりました。

・ドル円はFOMC発表直後に114.54から113.66まで下落し、その後イエレンFRB議長会見を受けてドル売りが続いたため04:55には113.17まで下落して113.42でNYクローズとなりました。
・ユーロドルはFOMC発表直後にドル売りのため1.0623から1.0695まで急伸し、その後も上昇が続いて05:10には1.0739まで上昇して1.0724でNYクローズとなりました。
・10年債利回りは2.5775から2.524%まで急低下し、その後も債権買いが続いて06:00には2.495%まで低下して2.500%でNYクローズとなりました。
・NY株はFOMCで年間の想定利上げ回数は3回のまま据え置かれたことを好感して急速に上昇となってダウは$112高、ナスは0.74%高で引けました。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2017年3月16日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは7:15時点)
・ドル円は03:00のFOMCまでは114.55-85での小動きが続き、01:30から一段下げて03:00のFOMCの時は114.54でした。
予想通り0.25%の追加利上げでしたがFF金利見通しを1.375%に据え置いたため10年債利回りと共に急落して114.54から113.66まで下落し、その後イエレンFRB議長会見で「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」とのハト派的な内容の発言を受けて更に売られて04:55には113.17まで下落し、113.42でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:15時点)
・ユーロドルは03:00のFOMCまでは1.0605-40での上下が続き、03:00は1.0623でした。 発表で1.0623から1.0695まで急伸し、その後もドル売りの流れとなったことで05:10には1.0739まで上昇し、1.0724でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りはFOMCまでは2.560-2.590%で推移し、03:00のFOMC声明の時は2.577%でした。 発表直後に2.5775から2.524%まで急低下し、その後も債権買いが続いて06:00には2.495%まで低下して2.500%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  20,950.10(+112.73)
NASDAQ  5,900.05(+43.23)
・昨日のNY株は朝方は連日大幅下落していた原油価格が上昇したため小幅高水準での小動きが続き、FOMCでは予想通り0.25%の追加利上げで金利見通しは据え置き・年間の想定利上げ回数は3回のままだったことを好感して急速に上昇となってダウは$112高、ナスは0.74%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足