日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2017年3月16日)

2017年3月16日

・本日の11:54に発表された日銀金融政策決定会合の結果は現状維持となり、発表後に大きな反応はなく113.40近辺での小動きが続いて15時となりました。

・早朝のFOMCでは市場予想通りの0.25%の追加利上げて0.75-1.00%とし、FF金利見通しを1.375%に据え置いて年内計3回の利上げという内容でしたが、ここ数週間の間に急速に3月利上げを織り込んできたこともあったことやイエレンFRB議長会見で期待されたタカ派的な内容ではなかったことからドル売りの流れとなりました。

・フランス・ドイツの選挙への影響から注目されていたオランダ下院選挙(定数150議席)の投開票が15日に行われ、ルッテ首相率いる与党の自由民主党(VVD)が第1党を維持する見通しと報じられましたが、東京時間のドル円・ユーロドル共に特段大きな反応はありませんでした。

結果
11:54 現状維持

 

★本日早朝のFOMC後の動きは、FOMC直後のドルの動き(2017年3月16日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・ドル円は03:00のFOMCまでは114.55-85での小動きが続き、01:30から一段下げて03:00のFOMCの時は114.54でした。
予想通り0.25%の追加利上げでしたがFF金利見通しを1.375%に据え置いたため10年債利回りと共に急落して114.54から113.66まで下落し、その後イエレンFRB議長会見で「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」とのハト派的な内容の発言を受けて更に売られて04:55には113.17まで下落し、113.42でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると戻して7:10には113.54まで上昇しましたが、そこからは再び売られて9:40には113.15まで下落しました。
その後は113.20-40での小動きが続き、11:54に日銀決定会合の発表があって結果は現状維持でした。
発表直後に113.25-50で振った後は113.40近辺での小動きが続いて、113.30で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・ユーロドルは03:00のFOMCまでは1.0605-40での上下が続き、03:00は1.0623でした。 発表で1.0623から1.0695まで急伸し、その後もドル売りの流れとなったことで05:10には1.0739まで上昇し、1.0724でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ上げとなって9:40に1.0746まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて1.0720-30での小動きが続いて、1.0726で15時となりました。
 またオランダ下院選挙の投開票で、ルッテ首相率いる与党の自由民主党(VVD)が第1党を維持する見通しと報じられましたが東京時間のユーロは大きな反応はありませんでした。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  20,950.10(+112.73)
NASDAQ  5,900.05(+43.23)
・昨日のNY株は朝方は連日大幅下落していた原油価格が上昇したため小幅高水準での小動きが続き、FOMCでは予想通り0.25%の追加利上げで金利見通しは据え置き・年間の想定利上げ回数は3回のままだったことを好感して急速に上昇となってダウは$112高、ナスは0.74%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足