FOMC直後のドルの動き(2023年12月14日)

2023年12月14日

 FOMCでFFレートの誘導目標は3会合連続の5.25-5.50%で据え置きでしたが、ドット・チャートで2024年末時点の中央値を5.125%(5.00-5.25%)から4.625%(4.50-4.75%)に下方修正し、来年3回の利下げを想定していることが示唆されたことや、パウエルFRB議長会見で「インフレは緩和したものの、依然として高すぎる」「FOMCは適切であれば追加引き締めの用意」としながらも、「きょうの会合で利下げのタイミングを協議した」「FOMCは現状維持が長すぎる場合のリスクを認識」などとハト派的な内容だったため、急速に米長期金利が低下してドルが売られました。
またNY株は金利低下を好感してダウは$512高で過去最高値を更新、ナスも1.38%の大幅高で引けました。

 

結果
5.25-5.50%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2023年12月14日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間は145.00-50で推移し、NYタイムに入ると145.00-50で推移し、04:00のFOMCの時は145.06でした。
発表直後にドル売りで145.06から143.73まで急落し、パウエルFRB議長会見でハト派的な内容だったため更にドル売りが加速し、05:10には142.63まで下落し、142.93でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間は1.0770-1.0810での上下が続いて、04:00は1.0785でした。
発表直後にドル売りで1.0785から1.0866まで急伸し、その後パウエルFRB議長会見後も更にドルが売られたため05:00には1.0896まで上昇して1.0876でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC声明やパウエルFRB議長会見でハト派的な内容だったため債券買いが膨らんで利回りは大幅に低下して4.020%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   37,090.24(+512.30)
NASDAQ   14,733.96(+200.57)
・昨日のダウはFOMCでFFレートの誘導目標は3会合連続で据え置きでしたが、当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げ予想のハト派な内容でパウエルFRB議長会見でもタカ派色を見せなかったことから来年の利下げ観測が高まり、長期金利が低下して株買いが強まり、ダウは$512高で過去最高値を更新、ナスも1.38%の大幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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