FOMC直後のドルの動き(2020年7月30日)

2020年7月30日

 FOMC声明では「米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」とし、必要な限り事実上のゼロ金利政策を継続すると改めて表明し、資産購入について今後数カ月間は「少なくとも現在のペースで続ける」との文言を維持しました。
また外国中銀向けドルスワップ協定とFIMAレポファシリティーを2021年3月31日まで延長することを明らかにしました。
 パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「今後の経済の行方は非常に不確実」「現在の景気の落ち込みは深刻。回復には財政と金融政策による支援が必要」「今回のFOMCでは長期目標強化の可能性を巡り集中的に議論した」「必要ならフォワードガイダンスと資産購入の調整可能」などと発言しました。
パウエルFRB議長会見後に一時的にドル買いが強まりましたが、長続きはせず引けにかけてドルが売られてNYクローズとなりました。

 

結果
0.00-0.25%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2020年7月30日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは7:00時点)
・昨夜のドル円は欧州時間からFOMCまでは104.80-105.20で上下し、03:00のFOMC声明発表の時は104.94でした。
発表後から下げ出して03:35には104.76まで下落しましたが、パウエルFRB議長が新型コロナウイルス感染拡大の影響からの景気回復に向けて「あらゆる手段」を尽くすと表明したことで低金利が当面続くとの見方からドル売りが強まり04:00には105.15まで上昇しました。
しかしその後は押し戻されて104.91でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間は16:40の1.1769から下げ出して21:00に1.1718まで下落しましたが、そこからはユーロ買いの流れとなり02:50の1.1787まで上昇が続き、03:00は1.1786でした。
FOMC声明発表後は大きく動きませんでしたが、03:30のパウエルFRB議長会見が始まると1.1805まで上昇しましたが、すぐに反転して04:00には1.1754まで下落しました。
その後ドル売りで再び上昇して1.1796でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCで金融緩和の長期化が示唆されると債券が買われて利回りは0.564%まで低下し、引けにかけては戻して0.577%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  26,539.57(+160.29)
NASDAQ  10,542.94(+140.85)
FOMC声明では「米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」とし、必要な限り事実上のゼロ金利政策を継続すると改めて表明し、資産購入について今後数カ月間は「少なくとも現在のペースで続ける」との文言を維持しました。
また外国中銀向けドルスワップ協定とFIMAレポファシリティーを2021年3月31日まで延長することを明らかにしました。
 パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「今後の経済の行方は非常に不確実」「現在の景気の落ち込みは深刻。回復には財政と金融政策による支援が必要」「今回のFOMCでは長期目標強化の可能性を巡り集中的に議論した」「必要ならフォワードガイダンスと資産購入の調整可能」などと発言しました。
パウエルFRB議長会見後から一段高となりダウは$160高、ナスは1.35%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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