米雇用統計発表後のドルの動き(2020年2月8日)

 

 

2020年2月8日

 1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の16.0万人増を上回る22.5万人増、失業率が予想の3.5%より悪化の3.6%、平均時給は前月比は0.1%の低下、前年同月比は0.1%の上昇とまちまちな結果となりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に非農業部門雇用者数が予想を上回ったことで109.90から109.99まで上昇しましたが、失業率が予想より弱い内容だったことからすぐに押し戻されて、00:00には109.53まで下落し、その後もNY株が今週大幅上昇した反動や中国の新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識されてダウ平均が一時320ドル超下落するなど軟調に推移していたためリスク回避的の売りに押されて109.70-85での上下が続き、109.78でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは欧州時間序盤に12月独鉱工業生産が予想を大幅に下回ったことでユーロ売りの流れとなり16:00の1.0976から19:20には1.0947まで下落し、22:30の米・雇用統計発表直後に1.0961から1.0952まで小幅下げ、01:00から再び下げ出して02:50に1.0941まで下落し、1.0943でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計発表後に1.625%から1.580%まで下落し、その後もNY株が軟調な展開だったことや新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識されて、米国債が買われて利回りは低い水準で推移し、1.582%でNYクローズとなりました。

・NY株は今週急上昇した反動や中国でコロナウィルスによる新型肺炎の死者が増加してるため中国経済の鈍化懸念から売りに押される展開が続き、ダウは一時320ドル超下落し、ダウは$277安、ナスは0.54%で引けました。

結果
22:30 1月非農業部門雇用者数 予想:+16.0万人 結果:+22.5万人 (前回:+14.5万人 修正値:+14.7万人)
22:30 1月失業率 予想:3.5% 結果:3.6% (前回:3.5%)
22:30 1月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.1%)
22:30 1月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.0% 結果:+3.1% (前回:+2.9% 修正値:3.0%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2020年2月8日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤は109.65-110.00で上下し、22:30の雇用統計の時は109.90でした。
発表直後に非農業部門雇用者数が22.5万人増と予想の16.0万人増を上回ったことで109.90から109.99まで上昇しましたが、失業率が3.6%と予想の3.5%より弱い内容だったことからすぐに押し戻されて、00:00には109.53まで下落しました。
その後もNY株が今週大幅上昇した反動や中国の新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識されてダウ平均が一時320ドル超下落するなど軟調に推移していたためリスク回避的の売りに押されて109.70-85での上下が続き、109.78でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は12月独鉱工業生産が予想を大幅に下回ったことでユーロ圏の景気懸念が高まりユーロ売りの流れとなり16:00の1.0976から19:20には1.0947まで下落し、22:30は1.0961でした。
発表直後に1.0961から1.0952まで小幅下げ、そこからは1.0950-75で上下していました。
01:00から再び下げ出して02:50に1.0941まで下落し、1.0943でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・雇用統計発表後に1.625%から1.580%まで下落し、その後もNY株が軟調な展開だったことや新型肺炎による世界景気への悪影響が改めて意識されて、米国債が買われて利回りは低い水準で推移し、1.582%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    29,102.51(-277.26)
NASDAQ    9,520.51(-51.64)

・先週金曜日のNY株は1月雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を上回ったものの失業率は市場予想を下回るまちまちの結果となり、今週急上昇した反動や中国でコロナウィルスによる新型肺炎の死者が増加してるため中国経済の鈍化懸念から売りに押される展開が続き、一時ダウは320ドルもの大幅下落し、ダウは$277安、ナスは0.54%で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA