2019年2月21日

　本日9：30にオーストラリアの12月雇用統計の発表があり、新規雇用者数が予想+1.50万人を上回る+3.91万人だったため発表直後に豪ドルが買われましたが、国内大手銀行が利下げ見通しを示したことで急速に売られて雇用統計の上昇分を打ち消し、更に14時半に「中国が豪州産の石炭輸入を禁止する」との一部報道を受けて急落し、売りに押される中で15時となりました。

結果
9:30　1月新規雇用者数　予想：+1.50万人　結果：+3.91万人　（前回：+2.16万人　修正値：1.69万人）
10:30　1月失業率　予想：5.0%　結果：5.0%　（前回：5.0%）

 

豪ドル－ドル（チャートは15：30時点）
・昨日の欧州時間は下げとなり17：00の0.7168から21：10に0.7140まで下落しましたが、そこから反転すると上昇期基調となり03：30には0.7182まで上昇しました。
04：00のFOMC議事要旨後にドル買いの流れとなったため04：20に0.7156まで下落し、0.7162でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.7160-70で小動きが続き、9：30の雇用統計の時は0.7162でした。
発表で雇用者数が予想を上回ったことで0.7162から0.7260まで急伸しましたが、すぐに反転して雇用統計の上昇分を打ち消して10：20には0.7140まで急落しました。
その後はジリジリとしたリバが続いて12：50に0.7167まで上昇して0.7160近辺で揉み合っていましたが、14：25に「中国が豪州産の石炭輸入を禁止する」との一部報道を受けて0.7162から0.7099まで急落し、そこからは0.7100近辺での揉み合いが続いて0.7105で15時となりました。

左：豪ドル・ドル－5分足　右：豪ドル・ドル－1時間足
　

左：豪ドル・ドル－日足

 

豪ドル－円（チャートは15：30時点）
・昨日の欧州時間序盤は下落基調となり16：10の79.51から21：10に79.13まで下落し、その後は79.30-55での小動きがひたすら続いて、79.42でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると79.40近辺で小動きが続き、9：30は79.30でした。
発表直後に79.30から79.82まで急伸しましたが、すぐに反転して10：20には78.99まで急落しました。
その後はリバとなって12：40に79.44まで上昇して79.25-40で揉み合っていましたが、14：25に「中国が豪州産の石炭輸入を禁止する」との一部報道を受けて79.36から78.62まで急落し、そこからは戻りは鈍く78.68となりました。

左：豪ドル・円－5分足　右：豪ドル・円－1時間足
　

左：豪ドル・円－日足

 

豪ドル－NZドル（チャートは15：30時点）
・昨日の欧州時間は1.0400-30で上下し、NYタイムに入るとジリジリとした上げとなって03：50に1.0443まで上昇し、1.0441でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0440近辺で小動きが続き、9：30は1.0443でした。
発表直後に10443から1.0484まで急伸しましたが、すぐに反転して10：30には1.0440まで急落しました。
その後は1.0440-60での小動きが続いていましたが、14：25に「中国が豪州産の石炭輸入を禁止する」との一部報道を受けて1.0448から1.0401まで急落し、そこからは1.0410近辺での揉み合いが続いて、1.0407となりました。

左：豪ドル・NZドル－5分足　右：豪ドル・NZドル－1時間足
　

左：豪ドル・NZドル－日足

 

ドル円（チャートは15：30時点）
・昨日のドル円はFOMC議事要旨を控えて欧州時間から110.75-95での上下が続き、議事要旨発表直後に110.62まで下げましたが、複数の参加者が「年内の利上げは適切」と主張していたことが判明して少なくとも1回は利上げの可能性があるとの解釈で04：00からドル買いの流れとなり06：40に110.90まで上昇し、110.87でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ下げが続いて10：20に110.58まで下落し、そこからリバっているなか11：45にロイター通信の「米中貿易交渉、主要な構造問題で6つの覚書を準備している」「覚書の草案は、知的財産権・サービス・技術移転・農業・為替・非関税障壁をカバー」「米中は、貿易不均衡改善に向け10項目の短期的措置も検討している」との報道が伝わると110.85まで上昇しました。
その後は110.80近辺で小動きでしたが、14時半から小幅下げて110.72で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足