2018年9月27日
FOMCでは予想通り政策金利が1.75-2.00%から2.00-2.25%へ0.25%引き上げられました。
また経済・金利見通しでは2018、2019、2020年の利上げ想定回数がそれぞれ前回6月時点から据え置かれ、初めて公表された2021年は0回の想定でした。
声明文から金融政策を「緩和的」とするスタンスが削除されましたが、3時半から始まったパウエルFRB議長会見で「予想外のインフレの上振れは見込んでいない」との発言を受けてドル売り、債権買い、株売りの流れとなりました。
結果
2.00-2.25%で切り上げ
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年9月26日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは7:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間はジリ上げが続いて16:00の112.85から22:30には113.04まで上昇し、そこからは112.90-113.00での小動きが続き、03:00のFOMCの時は112.89でした。
発表直後は112.77-99で小幅に振った後03:40に113.13まで急伸しましたが、パウエルFRB議長の「緩和的との文言削除は金融政策が予想通り推移していることを示している」との発言が伝わると急落して05:10には112.62まで下落し、112.73でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは7:30時点)
・欧州時間はジリ下げとなって16:00の1.1761から22:30には1.1726まで下落し、そこからは戻して03:00のFOMCの時は1.1765でした。
発表直後に1.1765から1.1797まで急伸しましたが、すぐに反転して03:40には1.1731まで下落しました。
その後は04:00に1.1770まで上げましたが、再び押し戻されて1.1743でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
03:00のFOMC声明で「緩和的」との文言が削除されたため債権が買われて3.078%から3.063%まで低下し、一旦リバって03:30に3.091%まで上昇しました。
しかし03:40にパウエルFRB議長の「物価上昇が加速する兆しはない」との発言で再び債券が買われて05:00には3.048%まで低下し、3.048%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 26,385.28(-106.93)
NASDAQ 7,990.37(-17.10)
・昨日のNY株はプラス圏での推移が続き、FOMCでは予想通り政策金利が0.25%引き上げられました。
また経済・金利見通しでは2018、2019、2020年の利上げ想定回数がそれぞれ前回6月時点から据え置かれ、初めて公表された2021年は0回の想定でした。
声明文から金融政策を「緩和的」とするスタンスが削除されましたが、パウエルFRB議長会見で「予想外のインフレの上振れは見込んでいない」などと発言したことから長期金利が低下してゴールドマンサックス、JPモルガン・チェースなど金融株が下落し、ダウは$106安、ナスは0.21%安で引けました。