オーストラリア雇用統計発表後の豪ドルの動き(2018年6月14日)

2018年6月14日

 本日10:30にオーストラリアの5月雇用統計の発表があり、新規雇用者数は予想の1.90万人増に対して1.20万人増で悪化、失業率は予想5.5%に対して5.4%で改善の結果となりました。
発表直後は大きな動きはなく小幅に上下に振れた後、豪ドルがジリジリと売られる展開が15時まで続きました。
 また10:10に日銀が国債買い入れオペを通知して「3年超5年以下」を前回の3300億円から3000億円に減額したことがわかるとドル円は110.33から110.18円まで下落しましたが大きな反応にはなりませんでした。

 本日早朝3時にFOMC声明発表とパウエルFRB議長会見がありました。
結果は政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は予想通り1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げ、経済・金利見通しで2018年の利上げ回数を前回の3回から4回に増えました。 発表直後はドルが買われましたが、しばらくすると反転して、更に「米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備」との報道で米中貿易摩擦拡大の懸念からドル売りとなりました。

 

結果
10:30 5月新規雇用者数 予想:+1.90万人 結果:+1.20万人 (前回:+2.26万人 修正値:+1.83万人)
10:30 5月失業率 予想:5.5% 結果:5.4% (前回:5.6%)

 

★FOMC直後の動きは、FOMC直後のドルの動き(2018年6月14日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間はドル売りの流れでジリ上げとなり16:00の0.7564から00:40には0.7608まで上昇し、03:00のFOMC声明発表の時は0.7601でした。
発表後に0.7601から03:30には0.7528まで73pips急落し、そこからは戻利基調が続いて0.7575でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ下げが続いて9:20には0.760まで下落して10:30の豪・雇用統計の時は0.7569でした。
発表直後に0.7557-76で小幅に振った後に一段安となって0.7550-65での小動きが続いていましたが、14:30から再び下げ出して14:40には0.7549まで下落し、0.7556で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は83.65-90での上下が続いた後NYタイムに一段高となって01:00には83.98まで上昇し、03:00は83.89でした。
発表後に83.89から03:50の83.44まで45pips急落し、その後は83.60近辺での揉み合いが続いて83.61でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ下げが続いて9:10には83.29まで下落して10:30は83.51でした。
発表直後に83.37-59で小幅に振った後、ジリ下げとなって12:00には83.23まで下落し、83.30-40での小動きが続きました。
しかし14:00からドル円の下げに引っ張られて下げ出して14:40には83.10まで下落し、83.14で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間はジリ下げが続いて16:00の1.0797から21:30には1.0757まで下落し、その後は小幅戻して1.0780近辺での揉み合いとなって03:00は1.0766でした。
発表直後に1.0766から1.0727まで39pips急落しましたが、すぐに反転して03:30には1.0794まで上昇しました。
その後は1.0780近辺での小動きとなって1.0781でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリジリした下げが続いて9:20には1.0759まで下落し、10:30は1.0765でした。
発表直後に1.0765から1.0741まで急落しましたが、すぐに戻して10:40には1.0776まで上昇しました。
その後ジリ下げとなって13:15には1.0752まで下落して1.0750近辺で揉み合っていましたが、14:00から再び下げ出して14:40には1.0721まで下落し、1.0734で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間はFOMC前の調整からドル売りとなって16:00の110.58から00:40には110.33まで下落し、03:00のFOMC声明の時は110.40でした。
政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は予想通り1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げ、経済・金利見通しで2018年の利上げ回数を前回の3回から4回に増えたためドル買いとなって110.40から110.84まで急伸しました。
しかしすぐに押し戻されて110.50近辺で揉み合いが続いていましたが、04:00にWSJの「米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備」との報道が伝わると一段安となって04:50には110.28まで下落し、110.35でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると110.10-35で揉み合いが続き、10:10に日銀が国債買い入れオペを通知して「3年超5年以下」を前回の3300億円から3000億円に減額したことがわかると110.33から110.18円まで下落しました。
そこからはすぐに戻して110.30近辺での小動きとなり、午後になると小幅下げて110.20近辺での小動きが続いていましたが、14:00からジリジリとした下げ出して110.02で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

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