FOMC直後のドルの動き(2018年6月14日)

2018年6月14日

 FOMC声明では政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は予想通り1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げ、経済・金利見通しで2018年の利上げ回数を前回の3回から4回に増やす結果となりました。

 

結果
1.50-1.75%から1.75-2.00%へ引き上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年6月14日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは8:00点)
・昨日の欧州時間はFOMC前の調整からドル売りとなって16:00の110.58から00:40には110.33まで下落し、03:00のFOMC声明の時は110.40でした。
政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は予想通り1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げ、経済・金利見通しで2018年の利上げ回数を前回の3回から4回に増えたためドル買いとなって110.40から110.84まで急伸しました。
しかしすぐに押し戻されて110.50近辺で揉み合いが続いていましたが、04:00にWSJの「米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備」との報道が伝わると一段安となって04:50には110.28まで下落し、110.35でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは8:00時点)
・欧州時間はFOMCに向けてポジション調整のドル売りで16:00の1.1739から02:00には1.1792まで上昇し、03:00のFOMCの時は1.1786でした。
発表直後はドル買いとなり1.1786から03:30には1.1724まで下落しましたが、そこからは急速に戻して04:40には1.1800まで上昇し、1.1784でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
 FOMC声明発表で03:00の2.955%から03:30には3,010%まで急伸しましたが、「米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備」との報道で押し戻されて04:15には2.974%まで下落し、2.974%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,201.20(-119.53)
NASDAQ     7,695.70(-8.09)
・昨日のダウはFOMCまでは様子見が続き、発表された内容がFF金利の誘導目標は予想通り1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げでしたが、2018年の利上げ回数を前回の3回から4回に増えたため米長期金利が上昇し、金利上昇への警戒から発表直後は売られました。
そこから前日終値近辺まで戻しましたが、4時に「米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備」との報道で米中貿易摩擦拡大への不安から売られて$119安で引けました。
ナスはFOMC前までは取引時間中の最高値を更新していましたが、4時からダウと共に崩れて0.11%安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA