日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2018年3月9日)

2018年3月9日

・本日11:46に発表された日銀金融政策決定会合は予想通り現状維持でした。
8時過ぎから米朝首脳会談の報道を好感してドル円は急伸していたこともあり、日銀決定会合ではほとんど反応しませんでした。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:46 現状維持

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は105.90-106.00で小動きでしたが、17:40に小幅上げてからは106.00-25での小動きがひたすら続き、ECB理事会にも反応は薄く106.21でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ上げが続くなか8:30に「北朝鮮の金正恩委員長がトランプ米大統領に会合を招請した」との報道で106.44まで上昇しました。
9:00に北朝鮮の金正恩労働党委員長が米朝首脳会談を提案との報道があった後は106.40近辺での揉み合いのまま大きな反応はしませんでしたが、9:15に韓国高官がトランプ米大統領、北朝鮮の金正恩労働党委員長と5月までに会談する意向との報道が伝わると急ピッチで上げ出して10:30には106.94まで急伸しました。
しかし11:00から日経が急落したため下げ出して11:40には106.64まで下落し、11:46に日銀金融政策決定会合の発表があり、結果は予想通りの現状維持で反応はほとんどしませんでした。
その後13:00に106.74まで上昇しましたが、すぐに押し戻されてからは106.60近辺での小動きとなり、106.64で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤はジリ下げとなって16:00の1.2395から20:40には1.2368まで下落し、21:45に発表されたECB政策金利は0.00%で据え置きでしたが、声明文中の文言を「必要ならインフレ目標と一致したインフレの道筋において持続的な調整を行う」と伝わり、前回の「必要ならQEの規模や期間を拡大する可能性」との文言から変更して量的緩和の規模の拡大を削除したためユーロ買いの流れとなり22:30には1.2445まで上昇しました。
しかしそこから急速に押し戻されて23:30には1.2370まで下落し、22:30から始まったドラギECB総裁からタカ派的な発言が出てこなかったためユーロ売りの流れとなって04:30の1.2298まで下げ続け、1.2310でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると10:35に1.2295まで下げる場面がありましたが、1.2300-20での小動きがひたすら続いて、1.2315で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    24,895.21(+93.85)
NASDAQ     7,427.95(+31.30)
・昨日のダウはトランプ米大統領がツイッターで鉄鋼・アルミへの関税を課す輸入制限措置について、貿易・安全保障両面での「公正な扱い」を条件に友好国や同盟国を関税の適用除外とする方針を表明したことで貿易摩擦の懸念が和らぎ、午前はプラス圏で堅調に推移していました。
その後発表される輸入制限措置を警戒して売られて小幅安水準で推移し、「メキシコとカナダは金属関税から恒久的に除外」と報じられたほか、日本など他の同盟国も今後の協議次第では適用除外とする内容だっため再び買われて$93高で引けました。
ナスは終日プラス圏での推移が続き0.42%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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