総選挙前倒し発表後のポンドの動き(2017年4月19日)

2017年4月19日

・昨日(4/18)19:15にメイ首相が6月8日に総選挙を前倒しで実施する意向を表明しました。
18:00に重大発表があるとのことが伝わると、「メイ英首相が健康問題で辞任する可能性」との噂が流れたことでポンドは急落しましたが、その後総選挙の前倒しということが明らかになると急速に買い戻されました。
19:15の会見から15分経った19:30から全通貨に対してポンドが欧州時間は買われ続けました。
日付が変わると揉み合い状態になりましたが、02:40に仕掛け的なポンド買いでストップロスを巻き込みながら急騰し、すぐに反転してからは高値圏での揉み合いのままNYクローズとなりました。
・ロンドン株式市場は欧州時間は下落が続き、7,147.50(-180.09)▼2.46%で引けました。

 

 

ポンド・ドル(チャートは9:30時点)
・昨日の欧州時間序盤は1.2580-1.2600で小動きでしたが、18:00に重大発表があるとの報道があり、当初は「メイ英首相が健康問題で辞任する可能性」との噂が流れたことでポンドが急速に売られて18:00の1.2585から18:10には1.2514まで急落しました。
その後発表は総選挙を前倒しで実施するとのことが明らかになってくると急速に戻して会見の19:15は1.2577でした。
会見直後は大きく動きませんでしたが、19:30から強いポンド界の流れとなり20:10には1.2675まで上昇し、1.2670近辺でしばらく揉み合った後、21:30から再び買われ出して02:30には1.2788まで上昇し、02:40にはストップロスを巻き込んで1.2902まで急伸しました。
その後は1.2850近辺でこう着となって、1.2839ででNYクローズとなりました。

左:ポンドル-10分足 右:ポンドル-1時間足
 

左:ポンドル-日足

 

ポンド・円(チャートは9:30時点)
・昨日の欧州時間序盤は137.00-30で上下し、18:00から急落して18:40には136.14まで下落しました。
その後戻して会見の19:15は136.76で、19:30から急速に上昇して20:10には138.10まで上昇し、その後137.80近辺で揉み合った後21:30から再び上げ出して23:00には138.84まで上昇しました。
NY株が軟調に推移していたためドル円の下落に引っ張られて01:10には138.32まで押し戻されましたが、そこからは1再度上げ出して02:40にはストップを巻き込んで140.00まで急伸しました。
その後は139.20近辺での小動きが続いて、139.26でNYクローズとなりました。

左:ポン円-10分足 右:ポン円-1時間足
 

左:ポン円-日足

 

ユーロ・ポンド(チャートは9:30時点)
・昨日の欧州時間序盤はジリ下げとなり16:00の0.8459から17:10には0.8448まで下落し、18:00に急伸して18:30には0.8510まで上昇しました。
そこからは押し戻されて19:15の会見の時は0.8466でした。
19:30からポンドが買割れ出したためユーロポンドは下げ出して23:20には0.8375まで下落し、そこからは0.8380近辺で小動きでした。
しかし02:10から再び下げ出して02:40にはストップを巻き込んで0.8311まで急落し、その後は戻して0.8350近辺での小動きが続いて0.8350でNYクローズとなりました。

左:ユロポン-10分足 右:ユロポン-1時間足
 

左:ユロポン-日足

 

ドル円(チャートは9:30時点)
・昨日の英国メイ首相の総選挙発表でポンドは大幅に買われたもののドル円には大きな影響はありませんでしたが、NY株が軟調に推移したことで下落基調となり16:00の109.08から04:10には108.32まで下落し、108.45でNYクローズとなりました。

左:ドル円-10分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは9:30時点)
・欧州時間から利回りは低下し続け、NY株が軟調推移だったことで2.200%を0時過ぎに割り込み04:00には2.168%まで低下して2.172%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜の英国株式市場
FTSE  7,147.50(-180.09)▼2.46%
・終日下落が続きました。

左:FTSE-1分足 右:FTSE-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  20,523.28(-113.64)
NASDAQ  5,849.47(-7.32)
・昨日のダウは英国メイ首相が6月8日に総選挙を実施すると発表して週末には仏大統領選もあることから政治的な混乱を警戒して2.46%下落したFTSEを始め欧州株が大幅下落したことやゴールドマン・サックスの1-3月期決算が1株当たり利益が市場予想を下回ったこと、ジョンソン・エンド・ジョンソンは売上高が市場予想を下回ったことで金融セクターやヘルスケアセクターが売られてダウは一時$170超の下落となり、下げ幅は縮めたものの$113安で引けました。
またナスは小幅の0.12%安でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足