フランス大統領選第一回投票結果を受けた東京時間の動き(2017年4月24日)

2017年4月24日

・昨日(4/23)に実施されたフランス大統領選の第1回投票は、出口調査で中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相と極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首が5月7日の決選投票に進む見通しとの報道が東京時間開始前に伝わりました。
そのためオセアニア市場で大きなギャップを明けたユーロ買いと円売りの流れとなったことで東京時間開始の7時の時点でユーロ・ドルは先週金曜日のNYクローズ1.0727から170pips上窓を開けた1.0892で始まり、ドル円も先週金曜日のNYクローズ109.15から116pips上窓を開けた110.31で始まりました。
その後はドル円、ユーロドル共に押し戻されたものの深押しはせず、高値を維持して14時過ぎから再び上昇してドル円は110.28、ユーロ・ドルは1.0862で15時となりました。

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・先週金曜日のドル円はフランス大統領選を控えて109.00-20での小動きが続き、0時過ぎからは一段安となって02:10には108.88まで下落しました。
02:50にトランプ米大統領が「企業と個人の大幅減税を含む税制計画を来週発表する」との報道で109.31まで急伸しましたがすぐに押し戻されて109.10-25での小動きとなり、109.15でNYクローズとなりました。
・東京時間開始前にフランス大統領選第一回投票でマクロン氏とルペン氏の決選投票の見通しとの報道でユーロ買いと円売りの流れとなったため7時はNYクローズ109.15から116pips上窓を開けた110.31で始まりました。
しかしすぐに下げ基調となって7:50には109.98まで下落し、110.00を挟んだ揉み合いの後9:20には109.85まで下落しました。
その後は戻して110.00を挟んだ小動きが続いていましたが、14:00から上げ出して110.28で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・先週金曜日はフランス大統領選を目前に控えていたため1.0680-1.0710で方向感のない上下が欧州・NYタイムで続き、引け前に一段高となって1.0727でNYクローズとなりました。
・フランス大統領選の見通しの報道を受けて強烈なユーロ買いの流れがオセアニア時間殻続き、東京時間7時は先週金曜日のNYクローズ値1.0727から170pips上窓を開けた1.0892で始まりました。
しかしそこからはジリ下げがひたすら続いて11:20には1.0820まで下落した後は戻して1.0850近辺での小動きとなり、14:40から小幅上げて1.0862で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債利回り(チャートは15:00時点)
米国10年債利回りは時間外となる9:00に2.314%で始まり、先週金曜日のクローズ値2.246%からは直後からは0.068%もの急騰で始まりました。
その後は2.3%台前半での小動きとなりました。

左:米国10年債利回り-15分足 右:米国10年債利回り-日足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  20,547.76(-30.95)
NASDAQ  5,910.52(-6.26)
・先週金曜日のNY株はフランス大統領選を控えていたことや原油価格が下落して$50を割れたことで前日終値を挟みながらも上値の重い展開が終日続いてダウは$30安、ナスは0.11%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足