米雇用統計発表後の豪ドルの動き(2017年3月11日)

 

2017年3月11日

 昨日発表された2月米・雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の+20.0万人を上回る+23.5万人でしたが、平均時給は予想+0.3%から+0.2%で予想を下回る結果となりました。
 2日前のADPが予想を大幅に上回っていたことで今回の雇用統計も良いという憶測から3月利上げを織り込む形で数日前からドルは買われていたことで材料出尽くしのドル売りとロス米商務長官の「(貿易について問われ)日本の優先度は高い」との発言でもドル売りの流れとなり、ドル円は下落基調が続いて114.80でNYクローズとなりました。

・豪ドル・ドルは発表直後は急伸したものの、その後は発表前の水準まで下落しましたが、2時からは上昇基調となりました。
・豪ドル・円は発表直後は急伸したものの、ドル円の下げに引っ張られて下落基調が続きました。
・豪ドル・NZドルは方向感のない動きが続きました。

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2017年3月11日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

★雇用統計直後のドルの動きは、米雇用統計発表後のドルの動き(2017年3月11日)の記事に載せています。
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豪ドル-ドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は0.7510-30での小動きとなり、22:30の米・雇用統計の時は0.7515でした。
発表で0.7515から0.7556まで45pips急伸しましたが、すぐに反転して23:40には0.7526まで下落して雇用統計後の上昇分が行って来いとなりました。
しかし23:50にロス米商務長官の「(貿易について問われ)日本の優先度は高い」との発言が伝わるとドル売りの流れになったため上げ出して00:10には0.7552まで上昇しました。
その後は再び押し戻されて01:45に0.7523まで下落しましたが、そこからはジリ上げが続いて05:25には0.7552まで上昇し、0.7544でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は86.80近辺での小動きとなり、発表直前に下げて22:30は86.67でした。
発表直後に86.67から87.01まで急伸しましたが、その後はひたすら下げが続いて03:10には86.47まで下落し、雇用統計の上昇分を帳消しにしただけでなくほぼ倍の下げとなりました。
そこからは小幅戻して86.60近辺での小動きとなり、86.62でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はジリ下げとなって16:00の1.0878から20:25には1.0855まで下げた後は反転して22:10には1.0884まで上昇し、22:30は1.08710でした。
発表直後は大きく動きませんでしたが、22:45から下げ出して23:00には1.0863まで下落し、そこからは反転して00:00には1.0892まで上昇しました。
その後は1.0870-90での上下が続いて、1.0892でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・ドル円は欧州時間は115.35-50での小動きが続き、22:10に22:30の雇用統計発表の時は115.24でした。
発表直後に115.11-41で上下に振った後は方向感のない上下が続いていました。
しかし23:50にロス米商務長官が「(貿易について問われ)日本の優先度は高い」との発言が伝わると115.28から114.82まで急落し、00:20には114.75まで下落しました。
その後01:20に一旦115.13まで戻しましたが、そこからは下落基調となって06:10の114.64までリバを入れながら下げ続け、114.80でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足