トランプ大統領議会演説後のドルの動き(2017年3月1日)

2017年3月1日

・本日早朝にウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁の「3月利上げを真剣に協議すると予想」との発言やダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「Fairly soon(かなりすぐに)は近い将来を意味する」「利上げの主張はより説得力のあるものになっている」との発言で3月利上げに前向きな姿勢だったため強いドル買いの流れとなり04:30の112.05から06:20には112.89まで急伸して112.72でNYクローズとなりました。
 東京時間に入ってからもドル買いの流れが11時のトランプ大統領議会演説前まで続いて10:20には113.37まで上昇しました。
11時にトランプ大統領議会演説が始まると注目されていた税制改革について具体策に欠けるとの見方や米国10年債利回りが低下し出したためドル円も下げ出して11:20には112.74まで下落しました。
しかしその後は反転して13:50には113.62まで上昇が続いて113.43で15時となりました。

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間は東京時間の地合いを引き継いでジリ下げが続き16:00の112.37から02:20には111.69まで下落しました。
そこからは戻して112.00近辺で小動きでしたが、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁の「3月利上げを真剣に協議すると予想」との発言やダドリー米ニューヨーク連銀総裁の「Fairly soon(かなりすぐに)は近い将来を意味する」「利上げの主張はより説得力のあるものになっている」との発言でドル買いの流れとなり04:30の112.05から06:20には112.89まで急伸し、112.72でNYクローズとなりました。
・東京時間に入っても上昇基調が続いて10:20の113.37まで上昇しましたが、そこからは押し戻されてトランプ大統領議会演説が始まっても下げが続いて11:20には112.74まで下落しました。
その後米国10年債利回りが上昇したため12:00から再び上げ出して13:50には113.62まで上昇し、113.43で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は1.0575-1.0610で上下していましたが、00:00から上げ出して00:50には1.0629まで上昇して1.0620近辺で小動きとなりました。
しかし02:40から下げ出して、更にウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁やダドリー米ニューヨーク連銀総裁の3月利上げに対して前向きな発言からドル買いの流れとなったことで06:30の1.0570まで下げ続けて1.0576でNYクローズとなりました。
東京時間に入ってもドル買いの流れが続いていたため下げが続いて10:10には1.055まで下落しました。
そこからは反発して11:20には1.0589まで上昇しましたが、11:50から再び下げ出して13:40には1.0550まで下落し、1.0555で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債利回り(チャートは15:00時点)
・昨日のNYタイムは2.345-2.370で上下していましたが、本日早朝のウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁とダドリー米ニューヨーク連銀総裁の発言で急伸して2.397%でNYクローズとなりました。
・時間外となる東京時間に入っても上昇が続いて10:15には2.424%まで上昇しました。
トランプ大統領議会演説中は低下して11:45には2.399%まで下げましたが、そこからは反転して13:30には2.424%まで上昇し、2.417%で15時となりました。

左:米国10年債利回り-5分足 右:米国10年債利回り-日足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  20,812.24(-25.20)
NASDAQ  5,825.44(-36.46)
・昨日のNY株はトランプ米大統領議会演説を控えて様子見ムードとなり、ダウは小幅安水準での小動きが続いて$25安で引けて過去最高値更新は12日で止まり、ナスは0.62%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足