米雇用統計発表後のドルの動き(2016年6月4日)

2016年6月4日

・昨日発表された5月雇用統計発表で非農業部門雇用者数が予想16.0万人増から3.8万人増と大幅に下回る結果となり、更にISM非製造業指数も悪化し、10年債権利回りも急低下したことで強いドル売りとなり、NYクローズまでドル売りの流れが継続し、ドル円は発表直後の108.79からは225pipsもの大幅下落した106.54でNYクローズとなりました。
またユーロドルはドル売りの流れで大幅上昇となり、発表直後の1.1150から222pipsもの大幅上昇となる1.1372でNYクローズとなりました。
・NY株は発表後は売られて$130安まで下落しましたが、徐々に盛り返して下げ幅を縮めて引けました。
・米国10年債券利回りは発表で1.794%から1.707%まで急低下し、その後も低い水準での小動きが続いて1.702%でNYクローズとなりました。

 

結果
21:30 5月非農業部門雇用者数 予想:+16.0万人 結果:+3.8万人 (前回:+16.0万人 修正値:+12.3万人)
21:30 5月失業率 予想:4.9% 結果:4.7% (前回:5.0%)
21:30 5月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.2% (前回:+0.3% 修正値:+0.4%)
23:00 5月ISM非製造業景況指数 予想:55.3 結果:52.9 (前回:55.7)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年6月3日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・昨夜のドル円は欧州時間は108.70-109.05で上下して、21:30の雇用統計の時は108.79でした。
発表で結果が大幅悪化だったことで108.79から107.77まで102pips急落し、更に下げが続いて00:10には106.60まで下落しました。
その後は上値の重い展開となって106.55-95で上下し、05:10には106.49まで下落して106.54でNYクローズとなり、発表直後の108.79からは225pipsもの大幅下落となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
 昨日の欧州時間は1.1135-60での上下が続いて、21:30は1.1150でした。 発表で急激なドル売りの流れになったことで1.1150から1.1270まで120pips急伸し、そこから更に上昇が続いて23:10には1.1348まで上昇しました。 その後もジリジリとした上げとなって05:30には1.1373まで上昇し、1.1372でNYクローズとなり、発表直後の1.1150からは222pipsもの大幅上昇となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
 雇用統計発表前までは1.800%近辺で推移していましたが、発表で1.794%から22:00には1.707%まで低下し、その後は1.700%近辺で小動きとなって、1.702%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,807.06(-31.50)
NASDAQ   4,942.52(-28.85)
・昨夜のダウは5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想16.0万人増から3.8万人増と大幅に下回る結果となり、朝方は$130超の下落でしたが、ジリジリと戻して下げ幅を縮めて引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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