日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2016年3月15日)

2016年3月15日

・本日の12:35に日銀金融政策決定会合の発表があり、発表が何もない時に比べて遅れていたことで期待感もあり、発表前の揺さぶりで114円台まで入る場面もありました。
しかし12:35の発表後はサプライズへの期待が剥げ落ちたこともあって円買いの流れとなり、13:50には113.21まで下落し、そこからは小幅戻して113.39で15時となりました。
またユーロドルは大きな反応はしませんでした。

結果
12:35 日銀金融政策決定会合 現状維持

日銀決定会合の骨子(時事通信より転載)
・金融政策の現状維持を決定
・景気、輸出・生産に鈍さみられるが基調としては緩やかな回復を続けている
・先行きの経済、基調として緩やかに拡大していく
・物価、当面0%程度で推移するが基調は着実に高まり2%に向け上昇率高める
・設備・人材投資企業対象のETF購入(年約3000億円)を4月から実施
・リスク要因点検し必要な場合は量、質、金利の3次元で追加的措置講じる
・MRFをマクロ加算残高に加える=マイナス金利適用対象から除外
・輸出、住宅投資、持ち直しが一服している
・予想物価上昇率、やや長い目でみれば全体として上昇もこのところ弱含み
・量と質については賛成8反対1
・マイナス金利は賛成7、反対2
・貸出支援基金の残高増加額の2倍をマクロ加算残高に加える
・マクロ加算残高、原則3カ月ごとに見直し
・マイナス金利維持反対は佐藤、木内両委員

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は動きが乏しく、欧州・NYタイムでは113.50-90で方向感のない上下が続いて、113.78でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると113.80近辺でこう着の後9:50から小幅上げて113.93まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて11:30には113.60まで下落しました。
その後は日銀決定会合発表時間が迫ってくる中で上下の揺さぶりが何度かあり、113.53-114.05で上下していました。
12:35に発表があり、113.80から113.74まで小幅下げた後も更に下げが続いて13:50には113.21まで下落し、そこからは小幅戻して、113.39で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は16:20の1.1157から下げ出して03:30の1.1082までリバを挟みながら下げ続け、そこからは戻して1.1105でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1090-120での小動きが続き、日銀決定会合では大きく動かずに同様のレンジが続いて、1.1106で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
前場は下げが続き、12:35の日銀決定会合発表では大きく動かず、12:50から急伸しましたが、すぐに押し戻されてからは本日の安値圏で小動きとなりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  16,229.13(+15.82)
NASDAQ  4,750.28(+1.81)
・昨日のNY株はFOMCを控えて様子見ムードが強まる中、原油価格の下落で朝方は小幅安水準での推移となり、午後になると小幅高で上下してダウ・ナス共に小幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA