日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2014年10月31日)

2014年10月31日

昨夜の2:00にGPIFが国内債券割合を35%に削減して株式割合を25%に引き上げるとの報道でドル円は108.95から3:00には109.46まで51pips急騰し、日経夜間取引は2:00の15,690から3:00の15,870まで180円急騰しました。
深夜に急騰したこともあり、本日の東京時間は高値圏で上下していましたが、日銀金融政策決定会合でサプライズの追加緩和を決定したことで発表直後の109.36から14:45には111.00まで急騰しました。

 

結果
13:44 日銀金融政策決定会合 内容は下記の骨子に記載状維持

日銀政策決定会合骨子
・量的・質的金融緩和拡大を決定。賛成5人、反対4人
・マネタリーベースを年間約80兆円増加(約10~20兆円追加)
・長期国債を年間約80兆円(約30兆円追加)増加するペースで買い入れ。平均残存期間を7-10年程度に延長
・ETFを年間約3兆円(3倍増)、J-REITを年間約900億円(3倍増)増加するペースで買い入れ。
・JPX日経400連動ETFも対象
・デフレマインド転換の遅延リスクの顕現化を未然に防ぎ、期待形成のモメンタム維持
・今後も2%物価目標実現目指し、安定的持続まで量的・質的緩和継続

 

 

ドル円(チャートは15:00時点)
・昨日は欧州時間は109.00近辺を上下し、21:30の米GDPが予想より良かったことで109.05から109.35まで急伸しましたが、すぐに戻ってきて108.80-109.10を上下していました。
しかし、2:00のGPIFの報道から急伸して108.95から3:00には109.46まで51pips急騰して、そこからは押し戻されて109.20近辺で揉み合いとなり109.20でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると109.20-40での上下して日銀金融政策決定会合の発表を待つ形となりました。
発表時間がずれ込んだ13:44の発表で、追加緩和決定だったことで109.36から109.88まで52pips急伸し、更に急伸が続き14:10には110.68まで上昇しました。
その後、110.60近辺で揉んだ後、更に上げて14:45には111.00まで上昇し、110.88で15時となりました。

左:ドル円-10分足 右:ドル円-1時間足
 

 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:00時点)
・昨夜17:20に1.2555まで下げた後は小幅上昇して1.2590近辺で小動きとなり、21:30の米GDP発表直後に1.2546まで下落しましたが、すぐに戻して、そこからはジリジリと上げて1:10には1.2632まで上昇した後は1.2610近辺での小動きとなり、1.2611でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.2955-615で小動きとなっていました、日銀決定会合の発表でドル買いの動きとなったことで13:44の1.2599から1.2581まで18pips下げ、更に下げが続いて14:10には1.2565まで下落しました。
その後一旦1.2585までリバりましたが再び下落して、1.2567で15時となりました。

左:ユロドル-10分足 右:ユロドル-1時間足
 

 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
日銀決定会合発表直前に債券は買われて上昇しましたが、発表で株買い、債券売りの動きが強まって急速に下落し、その後は安値圏で上下して15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

日経先物
15,840で寄り付き、9:15に15,910まで急伸し、一旦15,860まで押した後はジリ上げとなり9:55には15,950まで上昇しました。
そこからは15,920-950で小動きとなりました。
13:44に日銀金融政策決定会合で追加緩和が決定されたことで15,920から16,410まで490円急騰し、更に急騰は続いて14:10には16,490まで上昇しました。
その後14:25に16,310まで押しましたが再び上げ出して14:45には16,560まで上昇し、引け前に下に飛んで、16,490(+820)△5.23%で引けとなりました。
現物は16,413.76(+755.56)△4.83%でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  17,195.42(+221.11)
NASDAQ   4,566.14(+16.91)
昨日のダウは米GDPが予想より良かったことやVISAが好決算だったことによって終日ジリ上げの堅調な展開となって大幅上昇となりました。またナスダックは午前はマイナスでしたが、午後になると切り返してプラスでの引けとなりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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