2014年10月30日
本日早朝3時にFOMC声明が発表され、今月で量的金融緩和策を終了して、事実上のゼロ金利を「相当な期間維持する」としました。
早期利上げ観測が高まったことで、直後はドル買い、債券売り、株売りの流れとなりました。
その後は、NY株は徐々に下落から戻して下げ幅を縮小し、債券は行って来いとなり、ドルは高値圏を維持したままでNYクローズとなりました。
FOMC直後の反応はドル買いの動きとなりましたが、このまま継続してドル買いの流れが続くのか、また株は昨日は戻りましたが本日以降がどう動くのか見極める時間を取りたいところです。
★FOMC声明の内容については、FOMC声明全文(2014年10月30日)の記事に詳しく載せています。 (下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)
ドル円(チャートは7:00時点)
昨日の欧州時間は107.95-108.15で上下してFOMCの3時は108.05でした。
発表で労働市場の改善を評価する文言が盛り込まれたことによる早期利上げ観測が高まったことでドル買いの流れとなり、3:00の108.05から3:30には108.94まで89pips上昇し、その後は108.80-95での揉み合いとなって、108.91でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは7:00時点)
昨日の欧州時間は1.2725-45で上下して、2:50に小幅下げてFOMCの3時は1.2722でした。
発表でドル買いの流れとなり、3:00の1.2722から3:30には1.2632まで90pips急落し、その後も小幅にジリ下げとなって1.2628でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
FOMC直後には上昇しましたが、すぐに押し戻されて上昇幅を消してからはFOMC発表前の水準で小動きのまま7時となりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨夜のNY株式市場
NY DOW 16,974.31(-31.44)
NASDAQ 4,549.23(-15.07)
昨日のNY株は、FOMCで予想通り量的金融緩和を終了し、また「相当の間」ゼロ金利を続けると言及したが、労働市場の改善を評価する文言が盛り込まれたことで早期利上げ観測が高まり、ダウ、ナス共に急落しましたが、引けにかけては戻して下げ幅を縮小しました。