2014年10月9日
昨夜のFOMC議事要旨で、「ドル高は輸出と成長へのリスクと判断」と指摘されたことが嫌気されてドル売りの動きが強まりました。
明日(10/10)に開催されるG20でもドル高の問題が話し合われるとの報道もあり、ここまで過剰と思えるほど続いてきたドル買いの巻き戻しが起こる可能性もあるので注意しておきたいところです。
ドル円(チャートは11:00時点)
昨夜も荒っぽい展開となり、欧州時間に入ると下げ出して18:00に107.82まで下落した後は一転上昇となって20:10には108.38まで上げて、再び下げ出して22:00に107.99まで下落しました。その後は再度上昇して2:50には108.74まで上昇しました。
3:00のFOMC議事録発表でドル売りが強まり108.66から108.19まで47pips急落し、その後も下げて3:10には108.06まで下落し、108.13でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは11:00時点)
昨夜の欧州時間は1.2640-90で大きめに上下し、3:00のFOMC議事要旨発表の時は1.2651でした。
発表で1.2651から1.2726まで75pips急伸し、その後も上げて3:30には1.2748まで上昇し、1.2732でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは11:00時点)
昨夜の2:00から上昇してFOMC議事要旨発表の3:00は2.378%でしたが、発表で早期の利上げ観測期待が後退したとの見方によって債券が買われて、10年債利回りは2.378%から2.343%まで急落し、その後も下げが続いて4:45には2.311%まで下落し、2.318%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 16,994.22(+274.83)
NASDAQ 4,468.59(+83.39)
NY株はFOMC議事要旨が米景気の先行きについて慎重な姿勢を示す内容だったと受け止められて、先行き不安ということは無視して、低金利が長期化することを好感し、また前日までの下落の反発から大幅上昇となりました。