スコットランド住民投票に向けたポンドの動き(2014年9月20日)

2014年9月20日

 先週のポンドはスコットランド独立是非を問う住民投票前にポンドを売っていた筋の買い戻しと仕掛け的な買いが相乗効果となり大幅上昇後、選挙結果が判明する直前からは急落するというポンドらしい激しい動きとなりました。
9/17(水)17:30にBOE議事録、9/18(木)3:00にFOMCがありましたが、あまり材料視はされませんでした。
7月頭から続いてきた対ドルでのポンド売りが先週の上昇で止まった形となっていますが、スコットランド問題を材料にしての投機的な売買が中心だったで、ポンド売りの流れが止まったのかどうかはしっかり見極める必要があります。

ポンドは常に動きが激しいですが、直近ではドル買い、円売り、ユーロ売りの圧力がとても強く、また大きく動いているので、ポンドの動きが一層増してきていまる感じです。

ポンド・ドル(チャートは6:00時点)
9/15(月)-19(金)
週初はBOE議事録やFOMCを控えていたこともあり、下げ圧力が強く9/16(火)の17時には1.6153まで下落しました。
しかし、そこからは上昇基調になり9/17(水)のBOE議事録で大きく動くことはなくジリジリとした上昇が続いき、23時には1.6357まで上昇しました。
スコットランド住民投票が行われる9/18(木)に入ると警戒からか下げ出して、3時のFOMCでは60pips程度上下しただけで、1.6250近辺まで下落した後は同水準で揉んでいました。
9/18(木)15時から住民投票が始まる前の14時に1.6261から.6321まで60pips上昇してからは、独立反対派が優勢との報道が増えるとともに早いピッチでの上昇が続き、9/19(金)12時の1.6523まで約260pipsを上げ続けました。
しかし、投票結果が確定する前の9/19(金)13時の1.6516から急速に下げ出して、NYクローズの1.6283まで17時間下げ続けて約230pips急落していきました。

左:ポンドル-1時間足 右:ポンドル-日足
 

左:ポンドル-週足

 

ポンド・円(チャートは6:00時点)
週初はドル円の動きがなかったこともあり、ポンドルの下げに引っ張られて、9/16(火)の17時には172.96まで下落しました。
しかし、そこからはポンドルと共に上昇基調になり9/17(水)23時からドル円が動意付いて急速に上昇したことでポンド円はしっかりとした上昇基調で上げが続き、9/19(金)に入るとドル円が加速して上昇したことでポンド円も加速し、9/18(金)10時の180.70まで約770pipsの大暴騰となりました。
しかし、投票結果が確定する前の9/19(金)13時の180.41から急速に下げ出して、NYクローズの177.46まで17時間下げ続けて約300pips急落していきました。

左:ポン円-1時間足 右:ポン円-日足
 

左:ポン円-週足

 

ユーロ・ポンド(チャートは6:00時点)
週初は動きが乏しく0.7970近辺でこう着していましたが、9/16(火)の15時から小幅に上げて17時には0.8007まで上昇しました。
しかし、そこからはポンドが買われ出したことで下落基調になり、またユーロ関連の大きな指標もなかったことで9/19(金)の10時まで67時間下げ続け、0.7808までまで約200pips下げ続けました。
そこからはポンドが売られ出したことで上昇し、9/20(土)6時のNYクローズは0.7876となりました。

左:ユロポン-1時間足 右:ユロポン-日足
 

左:ユロポン-週足

 

ドル円(チャートは6:00時点)
週初は動きがなく107円台前半をうろうろしていましたが、9/17(水)の23時に急に動意付いて9/18(木)8時の108.68まで約150pips急伸し、108.50-109.00での揉み合いとなりました。
しかし、日経がリーマン後の高値に接近してきたこともあり、9/19(金)の10時に仕掛け的な買いが入り、108.80から109.46まで66pips急騰しました。
そこからは押し戻されて21時には108.59まで下落した後は、再び上昇して109.06でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

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