SNB高官発言でスイスフラン急落(2014年9月11日)

2014年9月11日

 

昨夜(9/10)21:30にスイス国立銀行のトーマス・モーザー代理政策委員が(中銀の定めたフラン相場の上限が脅かされる場合には)「マイナス金利は依然として選択肢のひとつ」との見解を示したと伝わるとスイスフランが急落しました。
ECBのマイナス金利発表で、ユーロ売り、スイス買いの圧力が強まり、ユーロ・スイスは1.2に接近してきていたことから、牽制のための発言と考えられます。

★前回介入について
2011年9月6日の17時頃に、スイス国立銀行(SNB)は、
「1ユーロ=1.20フランの最低為替レート設定する。1ユーロ=1.20フランを下回る水準は容認しない。無制限の外貨購入の用意がある。為替ターゲットを最大限の決意で守る」
と言う声明を発表し、大量のユーロ買い・スイスフラン売りの介入を実施しました。
その際、ユーロ・スイスフランは1.10フランから1.20フラン台まで、1000pipsの大暴騰となりました。

ユーロ・スイス(チャートは8:30時点)
昨夜の欧州時間は1.2070-080で小動きでしたが、21:30にSNB高官発言が伝わると1.2070から22:05の1.2116まで56pips急進しました。
その後は、1.2100-110で上下した後、小幅下げて1.2095-100での小動きとなり1.2095でNYクローズとなりました。

左:ユロスイ-10分足 右:ユロスイ-1時間足
 

 

左:ユロスイ-日足

 

ドル・スイス(チャートは8:30時点)
昨夜の相州時間は0.9315-345で上下していましたが、21:30の高官発言で、0.9336から22:00の0.9392まで56pips急進しました。
その後は0.9360-385で上下し、0.9362でNYクローズとなりました。

左:ドルスイ-10分足 右:ドルスイ-1時間足
 

 

左:ドルスイ-日足

 

スイス・円(チャートは8:30時点)
昨夜の欧州時間は、ドル円が上昇していたことでスイス円も上昇し、114.20-35近辺で上下していましたが、21:30のSNB高官発言で、21:30の114.26から21:50の113.63まで63pips急落しました。
その後は、113.70-80で小動きとなった後、2:00からジリ上げとなり114.03でNYクローズとなりました。

左:スイス円-10分足 右:スイス円-1時間足
 

 

左:スイス円-日足

 

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