ウクライナ問題があった昨夜のNYタイムのドルなどの動き(2014年8月16日)

2014年8月16日

昨夜のNYタイムに「ウクライナ軍はロシアからの武装車両を攻撃した」との報道で円買い、スイスフラン買い、株売り、債権買いの流れとなりました。
ドル円は一時102.20を割って50pipsの下落をして、スイスフランも大きく買割れました。
引けまでに下げ幅は縮小したものの、ダウは一時200ドル近く下落しました。
債券市場が大きく動き、米10年債利回りは一時2.305%まで低下して2013年6月19日以来の低水準となり、ドイツ10年債利回りは0.967%となるなど安全資産への資金逃避の流れが強くなりました。

先週のオバマ大統領のイラク限定空爆会見に続いて、今週末も週末に地政学リスクを改めて認識させられることとなりました。
先週の下げは今週一週間かけて全戻しし、ドル円は高値追いの形となっていたのが、今回のウクライナ問題の件で再び下落して元に戻ってしまいました。
来週末(8/22)にはジャクソンホールでイエレンFRB議長、ドラギECB総裁が講演するので、為替、金利動向には十分注意する必要がありますし、日本はお盆が明けたからといっても海外勢はまだ休暇中なので薄商いが続きますので、上下の揺さぶりには備えておきたいところです。

ドル円(チャートは6:00時点)
欧州時間は102.60近辺で小動きでしたが、21:30に小幅急伸して21:40には102.70まで上昇し、そこからは押し戻されて102.60-65で揉んでいました。
しかし、23:40に「ウクライナ軍はロシアからの武装車両を攻撃した」との報道が伝わると102.62から102.43まで急落し、その後もジリ下げとなって00:55には102.13まで下落しました。
その後、小幅リバって2;05には102.40まで戻した後は102.35近辺でこう着となり、102.35でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
  

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
昨日の15:40から上げ始めて17:30には1.3391まで上昇しましたが、押し戻されて18:50には1.3360まで下落しました。
その後は上下に大きく動きながらも上げていましたが、ウクライナ問題の報道では大きな反応はせずに1.3411まで小幅上昇しましたが、そこからは1.3380-1.3400で上下して1.3399でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
  

左:ユロドル-日足

 

スイスフラン
円買いと並行してスイスフランも地政学リスクで買われました。

左:ドルスイ-5分足 右:ユロスイ-5分足
  

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
ウクライナ問題で米10年債利回りは急落し、一時は2.305%まで低下し、引けにかけては小幅戻しました。
2013年6月19日以来の低水準を更新しての引けとなりました。
なお、ドイツの10年債利回りは0.967%となり、終値で初めて1%を割り込みました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
  

左:米国10年債権利回り-週足

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  16,662.91(-50.67)
NASDAQ  4,464.93(+11.93)
ダウは朝方から堅調に推移していましたが、ウクライナ軍がロシア部隊の武装車両を攻撃したとの報道で16,800ドル近辺から200ドル近く下落して一時16,600を割り込みました。
その後は引けにかけて戻して下げ幅を縮小しました。
ナスダックは小幅プラスでの引けとなりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
  

 

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