FOMC直後のドルの動き(2023年9月21日)

2023年9月21日

 FOMCでは予想通り5.25-5.50%で据え置き、声明では景気について「堅調なペースで拡大している」と上方修正し、2023年と2024年の成長率見通しを引き上げました。
パウエルFRB議長会見で「FRBは金利決定について慎重に進める」としながらも、「今後の決定はデータ次第」「経済活動は予想以上に好調」「適切であれば追加利上げの用意がある」とし金融引き締めの長期化するとの見方が高まりドル買いが強まり、ドル円は年初来高値を更新しました。

 

結果
5.25-5.50%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2023年9月21日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間は16:50に148.16まで上昇した後はFOMCを目前にしたポジション調整のドル売りに押されて02:20の147.47まで下げ続け、FOMC声明の時は147.58でした。
発表直後に147.58から148.09まで急伸し、その後パウエルFRB議長会見で金融引き締めが長期化するとの見方が強まり米金利の上昇と共にドル買いとなって148.34でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間はドル売りの流れとなり17:00の1.0690から01:30には1.0736まで上昇し、03:00は1.0726でした。
発表直後に1.0726から1.0673まで下落し、その後もドル売りが続いて05:10には1.0650まで下落し、1.0660でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCの決定とパウエルFRB議長会見で金融引き締め長期化の観測が高まって債券は売られて利回りは上昇し、2007年11月以来の高水準の4.411%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   34,440.88(-76.85)
NASDAQ   13,469.13(-209.06)
・FOMCでは予想通り政策金利据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見でインフレの目標達成までの道のりは長いとして追加利上げの可能性も除外しなかったために米長期金利が上昇すると株売りが強まり、ダウは$76安、ナスは1.53%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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