2023年6月16日
・本日の日銀金融政策決定会合で政策金利は予想通りの現状維持でしたが、発表後から日米の金利差拡大を見込んだドル買い・円売りが強まりました。
日銀金融政策決定会合の結果
11:47 現状維持
ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間序盤は140.80-141.35で上下していましたが、21:15にECBが政策金利を0.25%利上げして4.00%にし、ラガルドECB総裁会見で来月も利上げ継続の可能性が高いことでユーロ買い・ドル売りの流れとなり、対円でもドル売りとなったため21:15の141.29から23:30には140.15まで下落しました。
その後は14.20-40での揉み合いがひたすら続いて、140.28でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると140.00-30で上下した後、10:30から下げ出して10:45に139.85まで下落し、そこからはジリジリと戻して11:30には140.25まで上昇しました。
11:47に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、直後に日米の金利差拡大を見込んだドル買い・円売りが強まって140.12から140.76まで急伸しました。
その後押し戻されて12:25に140.22まで下落しましたが、そこから再び上げ出して14:40には140.80まで上昇し、140.71で15時となりました。
ユーロドル(チャートは15:30時点)
・昨日ECB定例理事会で予想通り0.25%の利上げを決めたと発表し、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で「7月も利上げを継続する可能性が極めて高い」「(利上げの)一時停止は検討していない」などと述べたためユーロ買い・ドル売りの強い流れとなり、21:15の1.0818から04:10の1.0952まで上げ続け、1.0945でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると午前は1.0935-50での小動きが続き、午後は1.0940近辺でのこう着が続いて、1.0939で15時となりました。
日本国債(チャートは15:00時点)
・日銀金融政策決定会合の現状維持の発表直後に147.79から148.38まで急伸して長期金利は一時0.400%まで低下し、148.29で15時となりました。
昨日のNY株式市場
NY DOW 34,408.06(+428.73)
NASDAQ 13,782.82(+156.34)
・昨日のNY株は5月小売売上高(前月比)が予想を上回ったことで米景気への警戒感が薄れたことや米長期金利が低下したことでハイテク株への買いが強まり、ダウは$428高、ナスも1.15%高で引けました。