FOMC直後のドルの動き(2023年6月15日)

2023年6月15日

 FOMCでは予想通り政策金利は5.00-5.25%で据え置きでしたが、同時に公表されたドット・チャートで2023年末の予想中央値が5.6%と3月の5.1%から引き上げられて年内に0.25%の利上げが2回実施される可能性が示唆されたことでドルが買われました。
また、パウエルFRB議長会見では「ほぼすべての当局者が年内のさらなる利上げは適切だと判断」「インフレ率を2%に戻すには長い道のりがある」「インフレリスクは依然として上向き」「利下げについては2年ほど先の話」などの内容でした。

 

結果
5.00-5.25%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2023年6月15日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間は21:30の米PPIが予想を下回ったことでドルが売られて00:30には139.28まで下落し、03:00のFOMC声明の時は139.40でした。
発表直後に139.40から140.17まで急伸し、その後139.52まで押し戻されましたが、パウエルFRB議長会見で「ほぼすべての当局者が年内のさらなる利上げは適切だと判断」「インフレ率を2%に戻すには長い道のりがある」「インフレリスクは依然として上向き」「利下げについては2年ほど先の話」などの内容を受けて再びドルが買われて140.11でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間は21:30の米PPIが予想を下回ったことでドルが売られて01:40には1.0863まで上昇し、03:00は1.0853でした。
発表直後に1.0853から1.0801まで急落し、その後は1.0820-45で上下し、1.0830でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC声明で政策金利は据え置きだったものの利上げ長期化するとの観測が高まって利回りは3.840%まで上昇しましたがすぐに押し戻され、、パウエルFRB議長会見で「7月FOMCでの利上げはまだ決まっていない」との見解が示されると再び上昇して3.825%まで上昇し、3.792%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   33,979.33(-232.79)
NASDAQ   13,626.48(+53.16)
・昨日のNY株はFOMCで政策金利は予想通り据え置きでしたが、同時に公表されたドット・チャートで2023年末の中央値が上方修正されて年内に0.25%の利上げが2回実施される可能性が示唆されたため、利上げの長期化を嫌気してダウは一時420ドル下落し、$232安で引けました。
一方ナスはFOMC後にマイテンしたもののAMDやエヌビディアなど半導体株が買われて0.39%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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