日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2022年12月20日)

2022年12月20日

・本日の日銀金融政策決定会合で政策金利は予想通りの現状維持でしたが、声明で長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大と発表したため、円が急速に買われてドル円は発表直後から400pips超の急降下し、日経株式も発表前の水準から1,100円を超える急落しました。
その後ドル円の戻りは鈍いまま15時となり、日本国債新発10年物国債の利回りが約7年5カ月ぶりの0.460%まで上昇しました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
12:01 政策金利は現状維持
長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間に入ると時間外の米10年債利回りが上昇したため上昇基調が続いて17:00の135.73から23:00には136.79まで上昇し、ロンドンフィキシングに絡んだドル買いで01:10には137.16までさらに上昇しました。
その後は136.70-137.10で上下し、136.91でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると7:20に136.68まで下げた後は上昇基調となって10:10に137.47まで上昇し、そこからは137.15-45で上下して日銀決定会合の結果を待っていました。
12:01に日銀金融政策決定会合の発表があり、政策金利は現状維持でしたが、声明で長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大との内容を受けて急速に円が買われたため12:00の137.15から134.76まで急落し、更に円が買われて13:00には133.08まで407pipsの暴落になりました。
その後133.00-60での揉み合いが続き、132.91で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・昨夜の欧州時間の18:20に1.0657まで上昇した後は時間外の米10年債利回りが上昇したことでドル買いの流れとなり00:50には1.0575まで下落しました。
その後は戻して02:20に1.0630まで上昇し、1.0607でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0590-10.0610での小動きが続いていましたが、12:01の日銀決定会合発表後にドル円が急落したことによるドル売りで12:05に1.0651まで急伸しました。
しかしすぐに反転して1.0602まで急落し、その後は1.0610で揉み合った後、14:15から下げ出して14:50には1.0579まで下落し、1.0586で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・日銀金融政策決定会合の発表前までは147.80-95での小動きでしたが、発表直後に145.95まで急落し、その後は戻りは鈍く146.08で15時となりました。
日銀決定会合発表後の13時に日銀は臨時の国債買入れオペを通知し、対象は5-10年が購入予定額3000億円、1-3年と3-5年、10-25年がそれぞれ購入予定額1000億円でした。
また新発10年物国債(368回利付国債)の利回りが業者間取引で0.460%上昇し、0.460%を付けるのは2015年7月15日以来、約7年5カ月ぶりでした。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   32,757.54(-162.92)
NASDAQ   10,546.03(-159.38)
・昨日のダウは朝方は先週の下落の反動からプラス圏で始まりましたが、インフレ抑制に向けてFRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が強いことで売りが強まり$162安で引け、ナスは米長期金利の上昇を受けて終日マイナス圏で推移して1.49%安でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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