FOMC直後のドルの動き(2022年9月22日)

2022年9月22日

・FOMCで予想通り0.75%の利上げの3.00-3.25%へ引き上げ、インフレ抑制に向けて今後も利上げを続ける方針を示したことで米10年債利回りが上昇し、ドルが買われました。
 パウエルFRB議長会見でインフレ抑制に向けて「仕事が終わるまで(金融引き締めを)続ける」との考えを改めて強調したことで米10年債利回りは低下してドル売りになりましたが、その後は再びドルが買われました。
また金利上昇と米景気の悪化への懸念からNY株は売られて大幅安で引けました。

 

結果
2.25-2.50%から3.00-3.25%に0.75%の利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年9月22日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は米10年債利回りの上昇によりドルが買われて17:00の143.74から02:00には144.40まで上昇し、03:00のFOMC声明の時は144.21でした。
発表直後に144.21から144.69まで急伸しましたが、パウエルFRB議長会見で「今後の利上げペースは経済データ次第」「いつか利上げペースを落とすのが適切になるだろう」などの発言を受けて米10年債利回りが低下に転じたためドル売りとなり03:50には143.36まで急落しました。
しかしその後は再びドル買いの流れとなって144.04でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は米10年債利回りの上昇によるドル買いとウクライナ情勢で「プーチン露大統領は軍の部分動員令に署名した」との報道を受けたユーロ売りで17:00の0.9910から00:10には0.9866まで下落し、03:00は0.9872でした。
発表直後に0.9872から0.9812まで急落した後、パウエルFRB議長会見からのドル売りで03:50に0.9910まで上昇しましたが、その後は再びドル売りで下落し、0.9839でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC声明の金利見通しで一段の大幅利上げを示唆されたことで債券が売られて利回りは上昇し、2011年2月以来となる高水準の3.6243%前後まで上昇しました。
パウエルFRB議長会見で「今後の利上げペースは経済データ次第」「いつか利上げペースを落とすのが適切になるだろう」などの発言を受けて債券を買い戻す動きやNY株が下落したことで安全資産とされる米国債が買われて利回りは低下し、3.532%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   30,183.78(-522.45)
NASDAQ   11,220.19(-204.86)
・早朝のFOMCで予想通り0.75%の利上げ、またFRBのスタッフ予測で金利見通しが大幅に引き上げられ金利先高観が強まったことによる売りと景気後退リスクの高まりによる売りで引けにかけて下げ幅を広げ、ダウは$522安、ナスは1.79%の大幅安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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