2022年9月3日

　8月米・雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の30.0万人増を上回る31.5万人増、失業率は予想の3.5%から悪化した3.7%、平均時給は前月比・前年同月比共に予想を下回り結果でした。
雇用統計発表後はFRBが利上げをさらに加速するほど強い内容ではないとの見方から米長期金利が低下し、ドルは売られました。
しかしロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが欧州に天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1」の報道から急速にユーロ売りとリスク回避の株売りの流れとなりました。

・豪ドル・ドルは米・雇用統計発表直後に0.6801-49で振った後、上昇基調となって23：50には0.6854まで上昇しましたが、その後は逆に下げ出し、01：20にロシア国営天然ガス会社ガスプロムが3日に再開予定だった「ノルドストリーム1」について、「オイル漏れを検出したため、修理まで稼働停止を継続する」と発表を受けてユーロやNY株が急落したことでリスク回避の豪ドル売りの流れとなって02：25には0.6794まで下落し、0.6807でNYクローズとなりました。

・豪ドル・円は米・雇用統計発表直後に95.59から95.94まで上昇し、その後ドル円の上昇と歩調を合わせて23：50には96.04まで上昇しましたが、ノルドストリームの報道から豪ドル売りの流れとなり02：25には95.22まで急落し、95.45でNYクローズとなりました。

・豪ドル・NZドルは米・雇用統計発表直後に1.1151-73で小幅に振った後は再び下落基調となって04：45の1.1133まで下げ続け、1.1135でNYクローズとなりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に140.48から139.92まで急落しましたが、すぐに反転して21：45には1998年8月以来約24年ぶりの高値の140.80まで急伸しました。
しかし米10年債利回りが低下したことでドル売りとなって00：10には139.91まで下落し、その後は14.00-35での上下が続いて140.22でNYクローズとなりました。

 

★雇用統計直後のドルの動きは、米雇用統計発表後のドルの動き（2022年9月3日）の記事に載せています。

 

 

豪ドル－ドル（チャートは6:00時点）
・欧州時間序盤は0.6800-15で上下し、21：30の米・雇用統計の時は0.6807でした。
発表直後に0.6801-49で振った後、上昇基調となって23：50には0.6854まで上昇しました。
しかしその後は逆に下げ出し、01：20にロシア国営天然ガス会社ガスプロムが3日に再開予定だった「ノルドストリーム1」について、「オイル漏れを検出したため、修理まで稼働停止を継続する」と発表を受けてユーロやNY株が急落したことでリスク回避の豪ドル売りの流れとなって02：25には0.6794まで下落し、0.6807でNYクローズとなりました。

左：豪ドル・ドル－5分足　右：豪ドル・ドル－1時間足
　

左：豪ドル・ドル－日足

 

豪ドル－円（チャートは6:00時点）
・欧州時間序盤は上昇基調となり17：00の95.29から21：00には95.70まで上昇し、21：30は95.59でした。
発表直後に95.59から95.94まで上昇し、その後ドル円の上昇と歩調を合わせて23：50には96.04まで上昇しました。
しかしノルドストリームの報道から豪ドル売りの流れとなり02：25には95.22まで急落しました。
その後は95.30-60で上下し、95.45でNYクローズとなりました。

左：豪ドル・円－5分足　右：豪ドル・円－1時間足
　

左：豪ドル・円－日足

 

豪ドル－NZドル（チャートは6:00時点）
・欧州時間序盤は下落基調となり17：00の1.1180から20：10には1.1163まで下落し、21：30は1.1168でした。
発表直後に1.1151-73で小幅に振った後は再び下落基調となって04：45の1.1133まで下げ続け、1.1135でNYクローズとなりました。

左：豪ドル・NZドル－5分足　右：豪ドル・NZドル－1時間足
　

左：豪ドル・NZドル－日足

 

ドル円（チャートは6:00時点）
・欧州時間序盤は140.20-40で上下し、21：30の雇用統計の時は140.48でした。
発表直後に140.48から139.92まで急落しましたが、すぐに反転して21：45には1998年8月以来約24年ぶりの高値の140.80まで急伸しました。
しかし米10年債利回りが低下したことでドル売りとなって00：10には139.91まで下落し、その後は14.00-35での上下が続いて140.22でNYクローズとなりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足