米雇用統計発表後のドルの動き(2022年7月9日)

 

 

2022年7月9日

 6月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の26.8万人増を上回る37.2万人増、失業率は予想の3.6%と一致、平均時給は前月比が予想と一致し、前年同月比は予想を上回る結果でした。
市場は非農業雇用者数の上昇に反応して発表直後はドル買いとなりましたが、すぐに週末を控えたポジション調整目的のドル売りが出て行って来いとなりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで135.84から136.56まで急伸しましたが、その後押し戻されて23:40には135.86まで下落して雇用統計後の上昇が行って来いとなり、日付が変わると動きが乏しくなり136.00-20での小動きがひたすら続いて、136.11でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは欧州時間序盤に天然ガスの供給不足などで欧州のリセッション懸念が強まり、16:00の1.0160から16:40には2002年12月以来19年はんぶりの安値となる1.0071まで急落しました。
そこからはパリティの1.0000ドルが意識されたためジリジリと戻して21:30は1.0154でした。
発表直後に1.0154から1.0118まで下落しましたが、すぐに戻して00:10には1.0190まで上昇しました。日付が変わると01:30に1.0158まで下落した後はジリ上げが続いて1.0183でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで米景気不安が和らぐとの連想から米国債が売られて利回りは上昇し、3.080%でNYクローズとなりました。

・NY株は6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことでFRBが7月下旬に開くFOMCでも0.75%の利上げに動くとの観測が強まりダウは一時172ドル下落しました。
その後は雇用統計での労働市場の力強さが示されことで景気後退局面入りの懸念が後退して買いが優勢となり一時126ドル高まで上昇しましたが、引けにかけては再び売られてダウは$46安、ナスは0.12%高で引けました。

結果
21:30 6月非農業部門雇用者数 予想:+26.8万人 結果:+37.2万人 (前回:+39.0万人 修正値:+38.4万人)
21:30 6月失業率 予想:3.6% 結果:3.6% (前回:3.6%)
21:30 6月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.3% 修正値:+0.4%)
21:30 6月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.0% 結果:+5.1% (前回:+5.2% 修正値:+5.3%)

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤の17:45に135.51まで下落した後は135.80-97で上下し、21:30の雇用統計の時は135.84でした。
発表直後に非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで135.84から136.56まで急伸しましたが、その後押し戻されて23:40には135.86まで下落して雇用統計後の上昇が行って来いとなりました。
日付が変わると動きが乏しくなり136.00-20での小動きがひたすら続いて、136.11でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は天然ガスの供給不足などで欧州のリセッション懸念が強まり、16:00の1.0160から16:40には2002年12月以来19年はんぶりの安値となる1.0071まで急落しました。
そこからはパリティの1.0000ドルが意識されたためジリジリと戻して21:30は1.0154でした。
発表直後に1.0154から1.0118まで下落しましたが、すぐに戻して00:10には1.0190まで上昇しました。日付が変わると01:30に1.0158まで下落した後はジリ上げが続いて1.0183でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る結果だったことで米景気不安が和らぐとの連想から米国債が売られて利回りは上昇し、3.080%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   31,338.15(-46.40)
NASDAQ   11,635.31(+13.96)
・昨日のNY株は6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことでFRBが7月下旬に開くFOMCでも0.75%の利上げに動くとの観測が強まりダウは一時172ドル下落しました。
その後は雇用統計での労働市場の力強さが示されことで景気後退局面入りの懸念が後退して買いが優勢となり一時126ドル高まで上昇しましたが、引けにかけては再び売られてダウは$46安、ナスは0.12%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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