FOMC直後のドルの動き(2022年6月16日)

2022年6月16日

 FOMCでFF金利の誘導目標を0.75-1.00%から1.50-1.75%に1994年11月以来27年半ぶりとなる0.75%の大幅利上げを決定し、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言を受けて米金利低下とドル安が進み、NY株は買われました。

 

結果
0.75-1.00%から1.50-1.75%に0.75%の利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年6月16日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間とNYタイム前半は134.30-85で上下し、03:00のFOMCの時は134.30でした。
発表直後に134.08-94で振った後、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言を受けて米金利低下とドル売りの流れとなり05:10には133.49まで下落し、133.85でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間に南欧諸国の国債利回りが足もとで急上昇したことを受けて、臨時の理事会が開催され、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で購入した債券の満期償還金再投資に柔軟性を適用する方針を表明したことでユーロが売られ、17:40の1.0507から01:50には1.0380まで下落し、03:00のFOMCの時は1.0400でした。
発表直後に1.0359-1.0427で振った後、パウエルFRB議長の発言後からドル売りの流れとなったため上げ出して05:10には1.0470まで上昇し、1.0445でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCで0.75%の利上げが決まると売りが強まって3.437%まで利回りが上昇する場面もありましたが、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」との発言を受けて買い戻しが優勢となって利回りは低下し、3.290%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   30,668.53(+303.70)
NASDAQ   11,099.15(+270.81)
・朝方は6月小売売上高やニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外のマイナスの結果になったことで金利が低下したため、ハイテク中心に買われ、FOMCではFF金利の誘導目標を1994年11月以来27年半ぶりとなる0.75%の大幅利上げを決定し、パウエルFRB議長会見で「0.75%の利上げが一般的になるとは予想しない」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」との発言後から米金利低下となったためハイテク株が更に買われ、ダウは$303高、ナスは2.50%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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