米雇用統計発表後の豪ドルの動き(2022年3月5日)

 

 

2022年3月5日

 2月米雇用統計は非農業雇用者数が予想の40.0万人増を上回る67.8万人増、失業率は予想の3.9%から改善した3.8%、平均時給は前月比、前年同月比共に予想を下回る結果となりました。
ウクライナ情勢の緊迫化が日増しに悪化していることに市場の注目は集まっていたため、今回の雇用統計への反応は限定でした。
またオーストラリアはウクライナから遠くに位置しているため地政学リスクを受けにくく、小麦やトウモロコシの主要生産国であるウクライナがロシア軍に侵攻し、ロシアに対して経済制裁が行われていることで、小麦などの農産物やLNGなどを豪州産で穴埋めする代替需要が高まっていることで豪ドルの買い需要が高まっていました。

・豪ドル・ドルは米発表直後に0.7345-63で小幅に振った後23:45には0.7313まで下落しました。
しかしそこから反転するとウクライナ情勢へのリスク回避の豪ドル買いで急速に上昇して03:10には0.7380まで上昇し、0.7373でNYクローズとなりました。

・豪ドル・円は米雇用統計発表直後に84.78-94で小幅に振った後、欧州株や時間外のダウ先物が軟調に推移していたため円が買われて01:05には84.25まで下落しました。
その後ウクライナ情勢へのリスク回避の豪ドル買いで03:05には84.73まで戻し、84.69でNYクローズとなりました。

・豪ドル・NZドルは米雇用統計発表直後に1.0747-64で小幅に振った後23:45に1.0737まで下落し、その後はウクライナ情勢へのリスク回避の豪ドルとNZドルの買いで1.0730-50で方向感なく上下し、1.0742でNYクローズとなりました。

・ドル円は22:30の雇用統計では大きな反応はありませんでしたが、NYタイムに入るとウクライナ情勢の緊迫化を受けてリスク回避の円買いの流れとなり23:30の115.40から01:50には114.64まで76pips下落し、その後は114.80近辺での揉み合いが続いて114.85でNYクローズとなりました。

 

★雇用統計直後のドルの動きは、米雇用統計発表後のドルの動き(2022年3月5日)の記事に載せています。

 

 

豪ドル-ドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は0.7350-65で上下し、22:30の雇用統計の時は0.7351でした。
発表直後に0.7345-63で小幅に振った後23:45には0.7313まで下落しました。
しかしそこから反転するとウクライナ情勢へのリスク回避の豪ドル買いで急速に上昇して03:10には0.7380まで上昇し、0.7373でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は84.75-95で上下し、22:30は84.83でした。
発表直後に84.78-94で小幅に振った後、欧州株や時間外のダウ先物が軟調に推移していたため円が買われて01:05には84.25まで下落しました。
その後ウクライナ情勢へのリスク回避の豪ドル買いで03:05には84.73まで戻し、84.69でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は1.050-75で上下し、22:30は1.0755でした。
発表直後に1.0747-64で小幅に振った後23:45に1.0737まで下落し、その後はウクライナ情勢へのリスク回避の豪ドルとNZドルの買いで1.0730-50で方向感なく上下し、1.0742でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は115.30-55で上下し、22:30の雇用統計では大きな反応はありませんでしたが、NYタイムに入るとウクライナ情勢の緊迫化を受けてリスク回避の円買いの流れとなり23:30の115.40から01:50には114.64まで76pips下落し、その後は114.80近辺での揉み合いが続いて114.85でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

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