2022年1月27日
FOMC声明で「政策金利をまもなく引き上げるのが適切」と表明して3月会合での利上げを示唆、また「FRBのバランスシートの規模縮小に関する原則」で利上げ開始後に資産圧縮を実施する方針を示しました。
パウエルFRB議長会見ではインフレの加速と労働市場の力強さを強調して金融引き締めに前向きな姿勢を示しました。
3月以降全ての会合で利上げが行われる可能性があるか否かについては明言を避け、「労働市場を損ねない範囲で利上げ余地は大きい」との考えを示し、バランスシートの縮小については「前回より早期で急速となる可能性」「かなりの量を縮小する必要」などの考えを示しました。
パウエルFRB議長会見から米長期金利が急伸して強いドル買いの流れとなり、NY株は急落しました。
結果
0.00-0.25%で据え置き
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年1月27日)の記事に載せています。
ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間はジリ上げが続いて16:00の113.96から00:00には114.38まで上昇し、そこからは114.30近辺での小動きが続いて04:00のFOMC声明の時は114.31でした。
発表直後に114.26-49で振った後、04:30のパウエルFRB議長会見から一段とドル買われて04:40には114.69まで上昇し、114.67でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間はドル買いのためジリ下げが続いて16:00の1.1293から22:30には1.1271まで下落し、そこからは1.1270-1.1300で上下して04:00は1.1283でした。
発表直後に1.1273-1.1300で振った後、04:30から始まったパウエルFRB議長会見から一段とドルが買われたため急速に下げ出して05:30には1.1235まで下落し、1.1242でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC声明で3月利上げの可能性と利上げ開始後にバランスシート圧縮を実施する方針が示されたことで債券は売られ、更にパウエルFRB議長会見で金融引き締めに前向きな姿勢を見せたことで一段と債券売りが強まって利回りは上昇し、04:00の1.799%から上昇が続いて1.867%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 34,168.09(-129.64)
NASDAQ 13,542.12(+2.82)
・昨日のNY株はFOMC声明で次回3月の会合での利上げ開始と合わせて利上げ開始後に資産圧縮を実施する方針を示し、パウエルFRB議長会見で労働需給の逼迫と賃金インフレを警戒する発言もあり、資産圧縮についても早期実施に含みを持たせた内容だったため米長期金利が急伸し、それまでプラス圏で推移していたダウ・ナスは急低下して、ダウは$129安、ナスはかろうじてプラスの0.02%高で引けました。