日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2021年12月17日)

2021年12月17日

・本日の日銀金融政策決定会合で政策金利は予想通りの現状維持で、ドル円はほどんど反応はありませんでしたが、後場になると新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援策の縮小に日経株式が下落で反応したため円が買われました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:58 現状維持

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤は114.00-20での小動きが続いていましたが、NYタイムに入ると金融政策発表を終えたユーロやポンドを中心にドル売りが強まり23:00の114.12から00:00には113.56まで急落しました。
その後は戻りが鈍く113.55-70での揉み合いが続いて113.69でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると9:50に113.85まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて113.60-70での小動きが続きました。
11:58に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表がありましたが、ほとんど反応なく113.59-64で小幅に振っただけでした。
しかし新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援策の縮小に日経株式が下落で反応したため円が買われて13:00には113.44まで下落し、その後は113.45-60での揉み合いが続いて、113.55で15時となりました。

左:ドル円-10分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤は1.1290-1.1320で上下し、21:45のECB定例理事会でコロナ危機で導入したパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)による新規資産購入を2022年3月末で終了することを決定、また従来の資産購入プログラム(APP)は増額したものの、PEPP終了で2022年4月以降の資産購入額は現在の半分以下に減る見込みとなったことでユーロ買いの流れとなり23:00には1.1359まで上昇しました。
その後ラガルドECB総裁が理事会後の記者会見で「インフレは経済予測の対象期間中に目標以下に落ち着く見通し」「ボトルネックは当面続くが、22年に緩和されるだろう」「ECBが22年に利上げする可能性は非常に低い」と述べ、ハト派的な姿勢を示したことや新型コロナ拡大でフランスが英国からの入国を原則禁止するなど欧州での行動を制限強化する動きが出ていることを嫌気してユーロが売られて00:40には1.1298まで押し戻され、そこからはジリジリと戻して1.1331でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると113.20-35での狭い範囲内で上下がしばらく続き、14:00から一段高となって14:50に1.1349まで上昇し、1.1348で15時となりました。

左:ユロドル-10分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  35,897.64(-29.79)
NASDAQ  15,180.43(-385.15)
・昨日のNY株は前日のFOMCで金融引き締めに前向きな姿勢だったことから金融引き締めの加速を警戒したハイテク株が売られて、ダウは$29安の小幅安でしたが、ナスは2.47%の大幅安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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