米雇用統計発表後のドルの動き(2021年12月4日)

 

 

2021年12月4日

 11月雇用統計は非農業雇用者数が予想の55.0万人増を大幅に下回る21.0万人増、失業率は予想の4.5%より改善の4.2%、平均時給は前月比、前年同月比共に予想を下回る結果となりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に113.29から112.99まで30pips下落しましたが、すぐに反転して23:20には113.61まで上昇しました。
しかしNYタイムに入ると新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大への懸念や11月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を大幅に下回ったものの失業率は低下との結果でしたが、インフレ懸念を強めるFRBは金融政策の正常化を加速させるとの見方からNY株が下落したことでリスク回避の円買いと米長期金利の低下によるドル売りの流れとなり04:20の112.56まで下げ続け、112.83でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは雇用統計発表直後に1.1292から1.1332まで上昇しましたが、すぐに反転して00:30には1.1266まで下落しました。
その後は米金利低下を受けたドル売りや、一部ユーロクロスが堅調なことなどに支えられて上昇基調となり03:50には1.1327まで上昇し、1.1309でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは11月米雇用統計の発表後に債券売りが強まる場面もありましたが、NY株が下落したことで安全資産の米国債が買われて利回りは低下し、一時1.3329%前後と9月23日以来の低水準を付け、1.356%でNYクローズとなりました。

・昨日のNY株は米国内でもオミクロン株の新型コロナウイルスの感染者が確認されたことで感染拡大の懸念からリスク回避の売りに押され、また11月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を大幅に下回ったものの失業率は低下との結果でしたが、インフレ懸念を強めるFRBは金融政策の正常化を加速させるとの見方からハイテク株を売る動きも強まり、ダウは$59安、ナスは1.92%の大幅安で引けました。

結果
22:30 11月非農業部門雇用者数 予想:+55.0万人 結果:+21.0万人 (前回:+53.1万人 修正値:+54.6万人)
22:30 11月失業率 予想:4.5% 結果:4.2% (前回:4.6%)
22:30 11月平均時給 (前月比) 予想:+0.4% 結果:+0.3% (前回:+0.4%)
22:30 11月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.0% 結果:+4.8% (前回:+4.9% 修正値:4.8%)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は113.20-50で上下し、22:30の雇用統計の時は113.29でした。
発表直後に113.29から112.99まで30pips下落しましたが、すぐに反転して23:20には113.61まで上昇しました。
しかしNYタイムに入ると新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大への懸念や11月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を大幅に下回ったものの失業率は低下との結果でしたが、インフレ懸念を強めるFRBは金融政策の正常化を加速させるとの見方からNY株が下落したことでリスク回避の円買いと米長期金利の低下によるドル売りの流れとなり04:20の112.56まで下げ続け、112.83でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は1.1280-1.1315で上下し、22:30は1.1292でした。発表直後に1.1292から1.1332まで上昇しましたが、すぐに反転して00:30には1.1266まで下落しました。
その後は米金利低下を受けたドル売りや、一部ユーロクロスが堅調なことなどに支えられて上昇基調となり03:50には1.1327まで上昇し、1.1309でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・米国10年債権利回りは11月米雇用統計の発表後に債券売りが強まる場面もありましたが、NY株が下落したことで安全資産の米国債が買われて利回りは低下し、一時1.3329%前後と9月23日以来の低水準を付け、1.356%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   34,580.08(-59.71)
NASDAQ   15,085.47(-295.85)

・昨日のNY株は米国内でもオミクロン株の新型コロナウイルスの感染者が確認されたことで感染拡大の懸念からリスク回避の売りに押され、また11月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を大幅に下回ったものの失業率は低下との結果でしたが、インフレ懸念を強めるFRBは金融政策の正常化を加速させるとの見方からハイテク株を売る動きも強まり、ダウは$59安、ナスは1.92%の大幅安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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