FOMC直後のドルの動き(2021年7月29日)

2021年7月29日

 FOMC声明ではテーパリング開始に向けて「今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する」との見解が示されてドルが買われましたが、パウエルFRB議長会見で「利上げ検討は程遠い」との発言を受けて逆にドル売りの流れのままNYクローズとなりました。

 

結果
0.00-0.25%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2021年7月29日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・昨夜のドル円は欧州時間はジリ上げとなり16:00の109.85から23:30には110.22まで上昇し、03:00のFOMC声明発表の時は110.08でした。
FOMC声明でテーパリング開始に向けて「今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する」との見解が示されるドルが買われて直後に110.28まで急伸しましたが、パウエルFRB議長会見で「利上げ検討は程遠い」との発言を受けて米長期金利の低下とともにドル売りの流れとなり04:50には109.84まで下落し、109.90でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間の17:50に1.1830まで上昇した後はジリ下げとなり22:50に1.1783まで下落しましたが、そこから反転して上げ出して02:10には1.1818まで上昇し、03:00は1.1811でした。
発表直後にドルが買われたため1.1771まで急落しましたが、パウエルFRB議長会見後から逆にドル売りの流れとなり05:10には1.1849まで上昇し、1.1843でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC声明ではテーパリング開始に向けて「今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する」との見解が示されたが、パウエルFRB議長会見で「労働市場の状況は引き続き改善したが、なお時間がかかる」「テーパリング時期はデータ次第」「利上げには程遠い」などの発言を受けて債券が買われて金利は低下し、1.234%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  34,930.93(-127.59)
NASDAQ  14,762.58(+102.01)
・昨日のダウは新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大への警戒感が再燃したため終日マイナス圏で推移して$127安で引けましました。
一方ナスは堅調に推移し、FOMC声明やパウエルFRB議長会見でFRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢が再表明され金利が低下したことで一段高となり0.70%高で引けました。
FOMCでは声明やパウエル議長の会見でFRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢が再表明されました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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