米雇用統計発表後のドルの動き(2021年5月8日)

 

 

2021年5月7日

 4月雇用統計は非農業雇用者数が予想の97.8万人増を大幅に下回る26.6万人増、失業率は予想の5.8%から悪化した6.1%と共に予想を下回る結果でした。
株式市場はFRBによる金融緩和の長期化観測が強まったため買われてダウは3日連続の史上最高値更新となり、米10年債利回りは発表直後は低下しましたがNYタイムに入って上昇に転じました。
一方ドルは発表直後に売られた後は上値が重いままNYクローズを迎えました。

・ドル円は雇用統計発表直後に109.20から108.53まで急落し、そこから更にドル売りの流れとなり21:50には108.32まで下落しました。
その後米10年債利回りは上昇に転じましたがドルの上値は重い展開が続いて108.45-75での上下が続き、108.60でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは雇用統計発表直後にドル売りとなったため1.2062から1.2134まで急伸し、その後もドルが売られたためジリジリとした上げが続いて04:40には1.2171まで上昇し、1.2162でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは4月雇用統計が低調な結果だったことで発表直後は米国債が買われて10年債利回りは1.570%から1.522%まで急低下しましたが、その後NYタイムに入ってNY株式相場が上昇すると一転して債券売りとなり利回りは上昇に転じ、1.579%でNYクローズとなりました。

・NY株は4月米雇用統計で非農業部門雇用者数、失業率共に市場予想を下回る結果となったため、FRBによる金融緩和の長期化観測が強まり、ダウは3日連続で史上最高値を更新して$229高、ナスは長期金利低下でハイテクなど高PER株の相対的な割高感が薄れたことで買われて0.88%高で引けました。

結果
21:30 4月非農業部門雇用者数 予想:+97.8万人 結果:+26.6万人 (前回:+91.6万人 修正値:+77.0万人)
21:30 4月失業率 予想:5.8% 結果:6.1% (前回:6.0%)
21:30 4月平均時給 (前月比) 予想:+0.0% 結果:+0.7% (前回:-0.1%)
21:30 4月平均時給 (前年同月比) 予想:-0.4% 結果:+0.3% (前回:+4.2%)

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は108.95-109.20での上下が続き、21:30の雇用統計の時は109.20でした。
発表直後に109.20から108.53まで急落し、そこから更にドル売りの流れとなり21:50には108.32まで下落しました。
その後米10年債利回りは上昇に転じましたがドルの上値は重い展開が続いて108.45-75での上下が続き、108.60でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は1.2050-90で上下し、21:30は1.2062でした。
発表直後にドル売りとなったため1.2062から1.2134まで急伸し、その後もドルが売られたためジリジリとした上げが続いて04:40には1.2171まで上昇し、1.2162でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・4月雇用統計が低調な結果だったことで発表直後は米国債が買われて10年債利回りは1.570%から1.522%まで急低下しましたが、その後NYタイムに入ってNY株式相場が上昇すると一転して債券売りとなり利回りは上昇に転じ、1.579%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    34,777.76(+229.23)
NASDAQ   13,752.24(+119.39)

・昨日のNY株は4月米雇用統計で非農業部門雇用者数、失業率共に市場予想を下回る結果となったため、FRBによる金融緩和の長期化観測が強まり、ダウは3日連続で史上最高値を更新して$229高、ナスは長期金利低下でハイテクなど高PER株の相対的な割高感が薄れたことで買われて0.88%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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