オーストラリア雇用統計発表後の豪ドルの動き(2021年3月18日)

 

 

2021年3月18日

 本日9:30にオーストラリアの2月雇用統計の発表があり、新規雇用者数は予想の3.00万人増を大幅に上回る8.87万人増、失業率も予想の6.3%より改善した5.8%の好結果でした。
発表後、豪ドルは大きな上昇はしませんでしたが、堅調な値動きが続いたまま15時となりました。
 また明日に控えた日銀金融政策決定会合について、日本経済新聞が「19日まで開く金融政策決定会合で、長期金利の誘導策は変動を認める幅を小幅拡大し、プラスマイナス0.25%程度とする方向」、上場投資信託(ETF)の買い入れについては「年6兆円とする目安をなくし、市場の混乱時にのみ購入する姿勢を明確にする見通しだ」という報道が流れると急速な円買いとなり、その後は戻りが鈍いまま15時となりました。

結果
09:30 2月新規雇用者数 予想:+3.00万人 結果:+8.87万人 (前回:+2.91万人 修正値:2.95万人))
09:30 2月失業率 予想:6.3% 結果:5.8% (前回:6.4% 修正値:6.3%)

 

 

豪ドル-ドル(チャートは15:15時点)
・昨日の欧州時間とNYタイム序盤はドル買いに押されて下落基調となり16:00の0.7739から01:30には0.7699まで下落しました。
しかしFOMC声明後からドル売りの流れとなったため、03:00の0.7701から04:40には0.7809まで急伸し、0.7798でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリジリと上げ出して9:20に0.7822まで上昇し、9:30の豪・雇用統計の時は0.7816でした。
発表直後に0.7816から0.7835まで小幅に上昇した後は0.7815-35での小動きが続き、0.7823で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:15時点)
・昨日の欧州時間は豪ドル・ドルの下げに引っ張られて下落基調となり16:00の84.44から02:50には84.10まで下落し、FOMC声明後からは豪ドル・ドルの急伸に引っ張られて03:00の84.12から04:40には85.01まで急伸し、84.88でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると上昇基調が続いて9:30は85.12でした。
発表直後に85.12から85.34まで小幅に上げた後は、85.30-40での揉み合いが続いていましたが、12:00の日銀金融政策決定会合についての報道が流れると急速な円買いとなり85.39から85.09まで急落しました。
その後はリバって13:55に85.27まで戻した後は85.20近辺での小動きが続いて、85.16で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:15時点)
・昨日の欧州時間とNYタイム序盤は1.0750-70で方向感のない上下が続き、03:00のFOMC声明発表直後に1.0776まで上昇しましたがすぐに押し戻されてからは1.0740-80で大きく振り、1.0766でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると06:45にNZのGDP発表後に1.0747-81で上下した後は1.0760-75での小動きとなり、9:30は1.0774でした。
発表直後に1.0774から1.0790まで上昇し、そこからはジリジリとした上げが続いて12:15に1.0801まで上昇しました。
その後は1.0790-1.0800でのこう着が続いて、1.0794で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:15時点)
・昨日の欧州時間は109.00-25で上下していましたが、NYタイムに入ると米長期金利の上昇を受けてドル買いが強まり01:15には109.32まで上昇しました。
FOMCで米早期利上げ観測が後退したことで急速にドル売りとなり声明文発表直後の03:00に109.24から108.91まで急落し、その後もドル売りの流れが続いて04:30には108.74まで下落し、108.85でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると日経が大幅上昇していく中で円安の流れとなり10:35の109.12まで上昇が続きました。
そこからは109.05近辺で揉み合っていましたが、12:00に日本経済新聞が「19日まで開く金融政策決定会合で、長期金利の誘導策は変動を認める幅を小幅拡大し、プラスマイナス0.25%程度とする方向」、上場投資信託(ETF)の買い入れについては「年6兆円とする目安をなくし、市場の混乱時にのみ購入する姿勢を明確にする見通しだ」という報道を受けて109.07から108.62まで急落しました。
その後リバって13:15に109.00まで戻しましたが、その後は米10年債利回りの低下と共にジリジリと押し戻されて14:35に108.83まで下落し、108.86で15時となりました。

左:ドル・円-5分足 右:ドル・円-1時間足
 

左:ドル・円-日足

 

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