米雇用統計発表後のドルの動き(2021年1月9日)

 

 

2021年1月9日

 12月雇用統計は非農業雇用者数が予想の7.1万人増に対して14.0万人減とネガティブサプライズの結果となり、直後にドルが売られましたが、米利回りの上昇や米株が堅調に推移したことでドル買いの流れが続いてNYクローズとなりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に103.83から103.99まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて22:45には103.60まで下落しました。
しかしNYタイムに入ると米金利上昇に伴うドル買いによって上げ出して00:20には104.06まで上昇し、ドル買い需要が強いなか103.90-104.00での小動きが続いて103.96でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは欧州時間に入ると下げ出して16:00の1.2262から17:10には1.2213まで下落し、そこからジリジリと戻し、雇用統計発表直後に1.2249から1.2284まで上昇しましたが、NYタイムに入るとドル買いの流れが強まり03:40には1.2192まで下落し、1.2221でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは12月米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を下回る結果だったため民主党政権下で財政出動に伴う国債増発懸念から債券が売られ、また米国株相場が史上最高値を更新したことで債券売りの流れとなり、利回りは一時1.1238%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けて1.119%でNYクローズとなりました。

・NY株は朝方は12月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比14万人減と市場予想に反して8カ月ぶりに減少しましたが民主党政権が景気支援策を実施する可能性が高まったとの見方から高く始まりました。
しかし民主党マンチン上院議員が家計への現金給付の増額に反対姿勢を示したと伝わったことで追加経済対策への期待が後退したため売りが広がりダウは一時250ドル安まで下落したものの、午後になると反転して上昇が続き、ダウは3日続けて過去最高値を更新の$56高、ナスは1.03%高で引けました。

結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想:+7.1万人 結果:-14.0万人 (前回:+24.5万人 修正値:+33.6万人)
22:30 12月失業率 予想:6.8% 結果:6.7% (前回:6.7%)
22:30 12月平均時給 (前月比) 予想:0.2% 結果:+0.8% (前回:+0.3%)
22:30 12月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.5% 結果:+5.1% (前回:+4.4%)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間に入って104.09まで上昇しましたがすぐに押し戻されて103.80-104.00での揉み合いが続き、22:30の雇用統計の時は103.83でした。
発表直後に103.83から103.99まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて22:45には103.60まで下落しました。
しかしNYタイムに入ると米金利上昇に伴うドル買いによって上げ出して00:20には104.06まで上昇し、そこから一旦103.74まで下げる場面がありましたが、ドル買い需要が強く、その後は103.90-104.00での小動きが続いて103.96でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間に入ると下げ出して16:00の1.2262から17:10には1.2213まで下落し、そこからジリジリと戻して22:30は1.2249でした。
発表直後に1.2249から1.2284まで上昇しましたが、NYタイムに入るとドル買いの流れが強まり03:40には1.2192まで下落し、1.2221でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・12月米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を下回る結果だったため民主党政権下で財政出動に伴う国債増発懸念から債券が売られ、また米国株相場が史上最高値を更新したことで債券売りの流れとなり、利回りは一時1.1238%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けて1.119%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    31,097.97(+56.84)
NASDAQ   13,201.98(+134.50)

・昨日のNY株は朝方は12月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比14万人減と市場予想に反して8カ月ぶりに減少しましたが民主党政権が景気支援策を実施する可能性が高まったとの見方から高く始まりました。
しかし民主党マンチン上院議員が家計への現金給付の増額に反対姿勢を示したと伝わったことで追加経済対策への期待が後退したため売りが広がりダウは一時250ドル安まで下落しました。
午後になると反転して上昇が続き、ダウは3日続けて過去最高値を更新の$56高、ナスは1.03%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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