米雇用統計発表後のドルの動き(2020年7月3日)

 

 

2020年7月3日

 6月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想の300.0万人増を上回る480.0万人増、失業率も予想の12.3%より改善した11.1%となりました。
良好な結果だったため発表後はドル高、株高、債券安になりましたが、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒からそれぞれが上昇幅を縮めました。
またNY債券市場は米独立記念日の振替休日を控えて短縮取引でした。

・ドル円は雇用統計発表直後は107.43-55で小幅に振っただけでしたが、21:55から上げ出して22:05には107.72まで上昇しました。
しかしすぐに押し戻されて23:05には107.44まで下落して雇用統計統計の上昇分を打ち消し、その後は債券市場が短縮取引だったこともあり107.50-60での小動きが続いて107.49でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは雇用統計発表直後に1.1279から1.1297まで上昇しましたが、21:50からドル買いの流れとなったため下げ出して00:00には1.1224まで下落しました。
その後は米独立記念日の振替休日を控えて債券市場が短縮取引だったこともあり1.1220-40での小動きが続いて1.1239でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計が好結果だったため発表直後に0.678%から0.709%まで上昇しましたが、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒から押し戻されて02:30には0.669%まで低下し、短縮取引のため03:00に0.669%でNYクローズとなりました。

・NY株は朝方は6月雇用統計が予想を上回ったことで早期回復期待でが高まり一時460ドル超の大幅高となりましたが、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が全米の1日あたりの新たな感染者数が過去最多に達したとの発表で第2波への警戒感が強まり上げ幅を縮小しました。
その後トランプ大統領が第4弾パンデミック救済策に着手したとの報道で持ち直し、ダウは$92高、ナスは0.52%高で史上最高値で引けました。

結果
22:30 6月非農業部門雇用者数 予想:+300.0万人 結果:+480.0万人 (前回:+250.9万人 修正値:+269.9万人)
22:30 6月失業率 予想:12.3% 結果:11.1% (前回:13.3%)
22:30 6月平均時給 (前月比) 予想:-0.7% 結果:-1.2% (前回:-1.0%)
22:30 6月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.3% 結果:+5.0% (前回:+6.7% 修正値:+6.6%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2020年7月3日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・ドル円は欧州時間序盤は107.35-55で上下し、21:30の雇用統計の時は107.45でした。
発表直後は107.43-55で小幅に振っただけでしたが、21:55から上げ出して22:05には107.72まで上昇しました。
しかしすぐに押し戻されて23:05には107.44まで下落して雇用統計統計の上昇分を打ち消し、その後は債券市場が短縮取引だったこともあり107.50-60での小動きが続き、05:20から小幅押し戻されて107.49でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤の17:45に1.1302まで上昇した後は押し戻されて1.1275-90での小動きが続き、21:30は1.1279でした。
発表直後に1.1279から1.1297まで上昇しましたが、21:50からドル買いの流れとなったため下げ出して00:00には1.1224まで下落しました。
その後は米独立記念日の振替休日を控えて債券市場が短縮取引だったこともあり1.1220-40での小動きが続いて1.1239でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・6月米雇用統計が好結果だったため発表直後に債券売りとなり0.678%から0.709%まで上昇しましたが、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は根強く、23:00から押し戻されて02:30には0.669%まで低下し、米独立記念日の振替休日を控えて短縮取引のため03:00に0.669%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    25,827.36(+92.39)
NASDAQ   10,207.63(+53.00)

・昨日のNY株は朝方は6月雇用統計が予想を上回ったことで早期回復期待でが高まり一時460ドル超の大幅高となりましたが、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が全米の1日あたりの新たな感染者数が過去最多に達したとの発表で第2波への警戒感が強まり上げ幅を縮小しました。
その後トランプ大統領が第4弾パンデミック救済策に着手したとの報道で持ち直し、ダウは$92高、ナスは0.52%高で史上最高値で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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