米雇用統計発表後のドルの動き（2020年6月6日）

2020年6月6日

　5月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想の800.0万人減を大幅に上回る250.9万人増、失業率も予想の19.8%に対して13.3%の好結果となりました。
発表直後から株買い・ドル買い・債券売りの強い流れとなり、その流れがNYタイムで続いてNY株は大幅高となり、ダウは一時1,000ドル超の上昇、ナスは2/19の終値ベースでの過去最高値（9817.18）を一時上回りました。

・ドル円は雇用統計発表直後に109.19から109.65まで44pips急伸し、そこから更にドル買いの流れとなり23：10には109.85まで上昇し、その後はジリジリ通し戻されて04：15には109.57まで下落し、109.58でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは雇用統計発表直後に1.1329から1.1285まで54pips急落し、その後はドル買いの流れのなかで上値を抑えられる展開が続き、05：15には1.1278まで下落し、1.1287でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは米景気回復期待が高まりから株買い・債券売りの流れとなり、雇用統計発表直後に0.873から0.932まで急伸して00：15には0.937まで上昇し、その後は高値圏での推移が続いて0.894%でNYクローズとなりました。

・NY株は5月米雇用統計の予想外の好結果を受けて朝方から大幅高での推移が続き、ダウは5日続伸で$829の大幅高、ナスは2/19の終値ベースでの過去最高値（9817.18）を一時上回り2.06%高で引けました。

結果
22:30　5月非農業部門雇用者数　予想：-800.0万人　結果：+250.9万人　（前回：-2,053.7万人　修正値：-2,068.7万人）
22:30　5月失業率　予想：19.8％　結果：13.3％　（前回：14.7％）
22:30　5月平均時給 (前月比)　予想：+1.0%　結果：-1.0%　（前回：+4.7%）
22:30　5月平均時給 (前年同月比)　予想：+8.5%　結果：+6.7%　（前回：+7.9%　修正値：+8.0%）

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2020年6月6日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

ドル円（チャートは6:00時点）
・先週金曜日のドル円は16：25には109.42まで上昇した後は押し戻されて21：25には109.15まで下落し、21：30の米雇用統計の時は109.19でした。
発表直後に109.19から109.65まで44pips急伸し、そこから更にドル買いの流れとなり23：10には109.85まで上昇しました。
その後はジリジリ通し戻されて04：15には109.57まで下落し、109.58でNYクローズとなりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足

ユーロドル（チャートは6:00時点）
・欧州時間序盤はジリ下げが続いて16：00の1.1373から18：30には1.1316まで下落し、そこからは1.1320-45での小動きが続き、21：30は1.1329でした。
発表直後に1.1329から1.1285まで54pips急落し、その後はドル買いの流れのなかで上値を抑えられる展開が続き、05：15には1.1278まで下落し、1.1287でNYクローズとなりました。

左：ユロドル－5分足　右：ユロドル－1時間足
　

左：ユロドル－日足

米国10年債権利回り（チャートは7:00時点）
・5月米雇用統計の予想外の改善を受けて米景気回復期待が高まり、株買い・債券売りの流れとなり21：30の雇用統計発表直後に0.873から0.932まで急伸し、00：15には0.937まで上昇しました。
その後は高値圏での推移が続いて0.894%でNYクローズとなりました。

左：米国10年債権利回り－15分足　右：米国10年債権利回り－日足
　