臨時・日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2020年5月22日)

2020年5月22日

・本日の日銀金融政策決定会合は予想通りの現状維持、また中小企業の資金繰り支援のための措置も予想通りの内容でした。
発表直後は大きな反応はありませんでしたが、日経・香港株・原油の下落を受けて円買い・ドル買いの流れとなり、その流れが続いたまま15時となりました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
10:04 現状維持(政策金利)・ 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている中小企業などに対する資金繰り支援制度・新型コロナ対応特別プログラム総枠約75兆円

企業等の資金繰り支援のための日本銀行の措置
1.CP・社債等の買入れ(残高上限:約20兆円)
2.新型コロナウイルス感染症対応金融支援特別オペ(資金供給の対象<担保として差入れられている民間債務>:約25兆円<4月末現在>)
3.新たな資金供給手段(資金供給の対象<緊急経済対策における無利子・無担保融資を中心とする適格融資>:約30兆円)
日本銀行は3つの措置をあわせて「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム(特別プログラム)」(総枠約75兆円)とし、期限を半年間延長して2021年3月末までとする

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間は107.60-85でのレンジで上下し、日付が変わると小幅にレンジを下げて107.55-70での小動きが続いて、107.60で15時となりました。
・東京時間に入るとジリジリとした上げとなり9:50に107.76まで上昇し、10:04に日銀金融政策決定会合の結果発表があり、当初予想通りの内容でしたが発表後から下げ出して10:20には107.55まで下落しました。
その後は香港株が中国が香港への国家安全法導入を本格化するとの報道で急落したことや中国がGDP目標の設定を見送りで上海株下落、また原油先物が急落したため日経が下落してリスク回避のドル買い・円買いの流れとなり14:20には107.40まで下落し、107.46で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間は5月ユーロ圏製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったことでユーロ買いの流れとなり16:00の1.0966から21:30には1.1008まで上昇しました。
しかし米中関係悪化への懸念から米国株が下落するとリスク回避的なユーロ売り・ドル買いの流れとなり23:50には1.0937まで下落し、その後は1.0940-70での上下が続いて、1.0949で15時となりました。
・東京時間に入ると1.0950近辺でのこう着が続いた後、10:30からドル買いの流れとなってジリ下げが続いて14:00には1.0918まで下落し、1.0927で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・午後になると日経が下落したため債券は買われました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

 

NY DOW  24,474.12(-101.78)
NASDAQ  9,284.88(-90.90)
・昨日のNY株は朝方は全米50州で段階的に経済活動の制限が緩和されたことで買いが先行しましたが、午前の半ばからは米国に上場する中国企業に経営の透明性を求めて最終的には上場維持を難しくする可能性のある法案を可決したことで米中対立への懸念から売られてからは軟調な展開が続いて、ダウは$101安、ナスは0.97%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA