FOMC直後のドルの動き(2020年1月30日)

2020年1月30日

 FOMCで予想通り1.50-1.75%に据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見後からドル売りの流れが強まったままNYクローズとなりました。

 

結果
1.50-1.75%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2020年1月30日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは8:15時点)
・昨夜のドル円は欧州時間序盤は109.05-20で小動きが続いていましたが、NYタイムに入り12月米住宅販売保留指数が予想を大幅に下回ったことでドルが売られて00:10に108.97まで下落しました。
そこから戻して109.10-20での揉み合いが続き、04:00のFOMC声明発表は予想通りFFレート誘導目標を1.50-1.75%に据え置きの結果が発表されると直後に109.25まで上昇しました。
しかしパウエルFRB議長会見で「現在の金融スタンスは適切」超過準備の付利(IOER)引き上げについては「テクニカル的な小幅調整を意味する」と述べ、また新型肺炎については「不確実性残る」「感染拡大による影響を注意深く監視する」と警戒感を示しました。
パウエルFRB議長会見からドル売りの流れが強まり05:00には108.99まで下落し、109.04でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは8:15時点)
・欧州時間は1.0990-1.1010での上下が続き、NYタイムに入っても同レンジでの動きが続いていましたが、FOMC声明後のパウエルFRB議長会見からドル売りが強まったため04:50には1.1020まで上昇し、その後は押し戻されて1.1008でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・欧州時間から新型コロナウイルスの感染拡大懸念から安全資産の債券が買われたため利回りは低下が続き、FOMC声明発表後も一段と低下して1.581%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  28,734.45(+11.60)
NASDAQ  9,275.16(+5.48)
・朝方は予想を上回る決算と見通しを発表したアップルや737MAX墜落事故に伴うコストが予想よりも少なくなるとの見方からボーイングが買われてダウは一時220ドル近く上昇しましたが、FOMC声明発表後からFOMC声明やFRB議長会見が新味に乏しかったとの見方や拡大が続く新型コロナウイルスの経済への影響を懸念して急速に押し戻され、ダウは$11高、ナスは0.06%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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