米雇用統計発表後のドルの動き(2019年12月7日)

 

 

2019年12月7日

 11月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の18.0万人増を大幅に上回る26.6万人増、失業率も予想の3.6%を上回る3.5%となりました。
発表直後から株買い・ドル買いの流れとなりNY株は大幅高で引けましたが、ドル円は来週のBIGイベントを控えて円買いとなりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に108.54から108.41まで下げましたが、瞬間切り返して108.92まで急伸しましたが、その後はクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の「トランプ米大統領は中国との貿易合意に署名する用意はできていない」との見解を示したことを嫌気したことや、来週のFOMCや定例理事会、英総選挙、米国の対中制裁関税第4弾の発動を控えてポジション調整の円買いの流れとなり、ジリ下げがひたすら続いて06:10には行って来いとなる108.52まで下落し、108.57でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは雇用統計発表直後に1.1090から1.1067まで急落し、そこからドル買い・ユーロ売りの流れが強まり00:50には1.1039まで下げ続き、その後はジリジリと小幅に戻して1.1059でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは発表直後に1.795%から1.849%まで急伸し、その後も米景気減速への懸念が後退したため高い位置で推移して1.843%でNYクローズとなりました。

・NY株は中国政府が「米国産の大豆や豚肉について追加関税の免除を継続する」と発表したことを受けて米中協議の進展期待が高まるなか、11月雇用統計が好結果だったため発表直後から急伸してダウは一時350ドルもの大幅高となり、その後も高値圏を維持してダウは10月4日以来の上昇幅の$337高、ナスは1.00%高で引けました。

 

結果
22:30 11月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+26.6万人 (前回:+12.8万人 修正値:+15.6万人)
22:30 11月失業率 予想:3.6% 結果:3.5% (前回:3.6%)
22:30 11月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.2% 修正値:0.4%)
22:30 11月平均時給 (前年同月比) 予想:+3.0% 結果:+3.1% (前回:+3.0% 修正値:3.2%)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間序盤はジリジリとした下げとなり17:00の108.67から21:25には108.54まで下落し、22:30の雇用統計の時は108.54でした。
発表直後に108.54から108.41まで下げましたが、瞬間切り返して108.92まで急伸しました。
しかしNY株は反応しなかったクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の「トランプ米大統領は中国との貿易合意に署名する用意はできていない」との見解を示したことを嫌気したことや、来週のFOMCや定例理事会、英総選挙、米国の対中制裁関税第4弾の発動を控えてポジション調整の円買いの流れとなり、雇用統計発表直後に急伸した後はジリ下げがひたすら続いて06:10には行って来いとなる108.52まで下落し、108.57でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はジリ下げとなり17:00の1.1106から20:45には1.1090まで下落し、22:30は1.1095でした。
発表直後に1.1090から1.1067まで急落し、そこからドル買い・ユーロ売りの流れが強まり00:50には1.1039まで下げ続き、その後はジリジリと小幅に戻して1.1059でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・11月雇用統計で非農業部門就業者数が予想の18.0万人増を大幅に上回る26.6万人増だったことや失業率が3.5%と予想の3.6%より強い結果だったため発表直後に1.795%から1.849%まで急伸し、その後も米景気減速への懸念が後退したため高い位置で推移して1.843%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW    28,015.06(+337.27)
NASDAQ    8,656.53(+85.83)

・先週金曜日のNY株は中国政府が「米国産の大豆や豚肉について追加関税の免除を継続する」と発表したことを受けて米中協議の進展期待が高まるなか、11月雇用統計で非農業部門就業者数が予想の18.0万人増を大幅に上回る26.6万人増だったことや失業率が3.5%と予想の3.6%より強い結果となったことで急伸してダウは一時350ドルもの大幅高となり、その後も高値圏を維持してダウは10月4日以来の上昇幅の$337高、ナスは1.00%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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