日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2019年10月31日)

2019年10月31日

・本日の日銀金融政策決定会合は発表が後場に入った12:32だったため緩和期待で12時からジリジリと上昇していましたが、発表された結果が現状維持だっため直後に押し戻されたものの深押しすることないまま15時となりました。
 また早朝のFOMCでは03:30のパウエルFRB議長会見で「金融政策は良い状況にあると判断」「現行の政策スタンスは適切であり続ける可能性が高い」などの発言を受けてドルが買われて03:40には109.28まで急伸しましたが、その後「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言で早期の利上げ転換もないとの思惑から一転してドル売りの流れとなり04:25には108.72まで急落して108.85でNYクローズとなりました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
12:32 現状維持

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間は108.80-90で推移し、21:15のADPと21:30の7-9GDP速報値が予想を上回ったため上げ出して22:20には108.97まで上昇しました。
その後押し戻されて再び108.80-90での推移が続いて03:00のFOMC声明の時は108.86でした。
発表直後に108.86から108.98まで上昇し、03:30のパウエルFRB議長会見で「金融政策は良い状況にあると判断」「現行の政策スタンスは適切であり続ける可能性が高い」などの発言を受けてドルが買われて03:40には109.28まで急伸しました。
しかし「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言で早期の利上げ転換もないとの思惑から一転してドル売りの流れとなり04:25には108.72まで急落して108.85でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8:45に108.75-85で小動きの後10:00からドル売りの流れとなり108.58まで下落しました。
そこからジリジリと戻していき12:30には108.75まで上昇しましたが、12:32に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、直後に108.75から108.61まで急落しました。
すぐに戻しましたが再び下げ出して12:55に108.60まで下落し、その後は小幅戻して108.65近辺でのこう着がひたすら続いて、108.68で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間は1.1110-25での推移が続き、21:30の7-9GDP速報値の発表後に1.1102まで下落しました。
その後ジリジリと戻して01:00に1.1125まで上昇し、03:00のFOMC声明の時は1.1114でした。
発表直後にドル買いで1.1102まで下落し、03:30からのパウエルFRB議長会見後にドル買いの流れで03:40に1.1079まで下落しました。
しかし「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言を受けてドル売りの流れとなったため04:25には1.1150まで上昇し、1.1149でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとドル売りでジリジリとした上げが続いて10:35には1.1169まで上昇しました。
その後1.1160-70での小動きがひたすら続いて、1.1161で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・前場は154.00-10での小動きが続き、12:25に154.12まで上昇しましたが、12:32に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果発表直後から下げ出して13:00に153.79まで下落し、その後は153.85-95での小動きが続いて、153.95で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  27,186.69(+115.27)
NASDAQ  8,303.98(+27.12)
・FOMC声明で「景気拡大の持続へ適切な行動をとる」との従来の表現を削除して様子見姿勢を強めることを示唆し、パウエルFRB議長が記者会見で「経済が想定内であれば、現行政策は適切」「現時点で利上げは考えていない」と発言し、更に「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」との発言を受けて早期の利上げ転換がないとの安心感から一段高となりダウは$115高、ナスは0.33%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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