オーストラリア雇用統計発表後の豪ドルの動き(2019年9月19日)

 

 

2019年9月19日

 本日10:30にオーストラリアの8月雇用統計の発表があり、新規雇用者数は予想の1.00万人増を上回る3.47万人増、失業率は予想通りの5.3%でしたが、新規雇用者数の内訳で正規雇用が1.55万人減となったことを嫌気して豪ドル売りの流れとなりました。
 また当日は早朝にFOMC、昼に日銀金融政策決定会合があり、FOMCで予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げて1.75-2.00%にすると発表し、パウエルFRB議長会見で「米景気見通しを支え、リスクへの保険となる」「経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性もある」との発言を受けてドル買いの流れが続いていました。
昼の11:49に日銀金融政策決定会合で現状維持の結果発表後は追加緩和期待が剥げ落ちて円買いの流れとなりました。

結果
10:30 8月新規雇用者数 予想:+1.00万人 結果:+3.47万人 (前回:+4.11万人 修正値:+3.64万人)
10:30 8月失業率 予想:5.3% 結果:5.3% (前回:5.2%)

 

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は0.6825-45で上下し、NYタイムに入ると一段上げて02:50に0.6857まで上昇し、03:00のFOMC声明の時は0.6849でした。
発表後からドル買いの流れとなり、03:40には0.6811まで下落しました。
その後は一旦戻して0.6833まで上昇しましたが、再び押し戻されて0.6826でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.6830近辺で小動きが続いた後8:50から下げ出して10:30の豪・雇用統計の時は0.6809でした。
発表直後に0.6809から0.6790まで下落し、新規雇用者数の内訳で、正規雇用が1.55万人減となったことを嫌気して更に豪ドルが売られて11:50には0.6780まで下落しました。
その後は0.6790近辺での小動きが続いて、0.6788で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は上昇基調が続き17:30の73.88から02:50には74.15まで上昇し、03:00は74.02でした。
発表後からドル買いの流れで豪ドル・ドルの下落に引っ張られて03:40には73.84まで下落しました。
その後74.09まで戻して74.04でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると74.00近辺で小動きが続いていましたが、9:00から下げ出すと円買いの流れと豪ドル売りの流れとなったため10:30には73.45まで下落し、豪・
その後は73.25近辺での小動きがひたすら続いて、73.25で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は上昇基調が続き17:00の1.0778から02:20に1.0805まで上昇し、03:00は1.0779でした。
発表直後に1.0809まで上昇した後は1.0800近辺での小動きが続いて1.0803でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0800近辺での上下が続き、10:30の豪・雇用統計後から豪ドル売りの流れが強まり12:30には1.0742まで下落し、その後は1.0750近辺での小動きが続いて、1.0749で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間から108.20近辺での小動きが続き03:00のFOMC声明の時は108.11でした。
声明文で市場の予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げて1.75-2.00%にすると発表し、更にメンバーの政策金利見通しでは2019年と20年は追加利下げを見込んでいないことが明らかになったことで追加緩和期待の後退と共に米長期金利が上昇したため03:15に108.37まで上昇しました。
03:30からのパウエルFRB議長会見で、今回の利下げについて「米景気見通しを支え、リスクへの保険となる」と説明し、「経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性もある」と述べたことで下落していたNY株が反転上昇したこともあり上昇基調が続いて05:30に108.47まで上昇し、108.46でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると108.40近辺で揉み合った後8:50から小幅上げて9:00に108.46まで上昇しました。
しかし9:50から下げ出して10:50の107.99まで約50pips下げ続け、108.10近辺での揉み合いとなりました。
11:49に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり直後に108.01-21で上下に振った後、更に円買いが続いて12:50には107.78まで下落しました。
その後は107.90近辺での小動きが続いて、107.92で15時となりました。

左:ドル・円-5分足 右:ドル・円-1時間足
 

左:ドル・円-日足

 

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