日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2019年9月19日)

2019年9月19日

・本日11:49に発表された日銀金融政策決定会合は現状維持でしたが、ここまで円売りが続いてきた反動と追加緩和期待が剥げ落ちたことで円買いの流れとなり、ドル円は発表前の上昇を打ち消して戻りの鈍いまま15時となりました。
また早朝のFOMCでは予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げて1.75-2.00%にすると発表し、パウエルFRB議長会見で「米景気見通しを支え、リスクへの保険となる」「経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性もある」との発言を受けてドル買いの流れが続いていました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:49 現状維持

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間から108.20近辺での小動きが続き03:00のFOMC声明の時は108.11でした。
声明文で市場の予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げて1.75-2.00%にすると発表し、更にメンバーの政策金利見通しでは2019年と20年は追加利下げを見込んでいないことが明らかになったことで追加緩和期待の後退と共に米長期金利が上昇したため03:15に108.37まで上昇しました。
03:30からのパウエルFRB議長会見で、今回の利下げについて「米景気見通しを支え、リスクへの保険となる」と説明し、「経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性もある」と述べたことで下落していたNY株が反転上昇したこともあり上昇基調が続いて05:30に108.47まで上昇し、108.46でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると108.40近辺で揉み合った後8:50から小幅上げて9:00に108.46まで上昇しました。
しかし9:50から下げ出して10:50の107.99まで約50pips下げ続け、108.10近辺での揉み合いとなりました。
11:49に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり直後に108.01-21で上下に振った後、更に円買いが続いて12:50には107.78まで下落しました。
その後は107.90近辺での小動きが続いて、107.92で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間は1.1060近辺での小動きが続き、03:00のFOMC声明の時は1.1061でした。
発表後から下げ出して03:45には1.1013まで下落し、その後1.1020-45で上下し、1.1027でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1030近辺の小動きが続いた後、11:00からジリジリとした上昇が続いて、1.1040で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・上昇基調が終日続いて154.77で引けました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  27,147.08(+36.28)
NASDAQ  8,177.39(-8.62)
・FOMC声明で市場の予想通り0.25%の利下げを発表し、「景気拡大持続のため適切に行動する」として追加利下げも示唆したこと、また会合参加者17人の今後の金利見通しの中央値が年内の利下げ打ち止めを示したことでダウは一時211ドル安まで下げ幅を拡大しました。
しかしパウエル議長会見で景気が一段と悪化すれば積極的に利下げに踏み切る考えを表明したことで上昇に転じてダウはプラテンして$36高、ナスは小幅安の0.11%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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