日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2019年4月25日)

2019年4月25日

・本日12:29に発表された日銀金融政策決定会合は予想通りの現状維持で日銀保有ETFを一時的に貸し付ける制度導入を検討との新しい施策も発表されましたが、ドル円は大きな反応はないまま15時となりました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
12:29 現状維持

 

日銀金融政策決定会合・骨子 ★金融政策の現状維持を決定
・7対2の賛成多数で金融政策の現状維持を決定
・20年春頃まで現在の低金利維持=フォワードガイダンスを明確化
・19年度のCPI見通し、1.1%(前回1.1%)=展望リポート
・20年度のCPI見通し、1.4%(前回1.5%)=展望リポート
・21年度のCPI見通し、1.6%=展望リポート
・19年度の成長率見通し、0.8%(前回0.9%)=展望リポート
・20年度の成長率見通し、0.9%(前回1.0%)=展望リポート
・21年度の成長率見通し、1.2%=展望リポート
・景気は輸出・生産に海外経済減速の影響あるが、緩やかに拡大=展望リポート
・海外経済は減速の動きみられるが、総じてみれば緩やかに成長=展望リポート
・物価は2%に向けて徐々に上昇率を高めていく=展望リポート
・2%物価目標に向けたモメンタムは維持されている=展望リポート
・輸出や生産は足元で弱めの動き=展望リポート
・設備投資は増加を続けている=展望リポート
・個人消費は振れを伴いながらも緩やかに増加=展望リポート
・日銀保有ETFを一時的に貸し付ける制度導入を検討=展望リポート
・国債補完供給の要件緩和
・日銀適格担保を拡充=成長基盤強化支援資金供給の利便性向上

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日は欧州時間は111.80-90で小動きが続き、NYタイムに入ると23:20に111.68まで下落しましたが、そこから反転するとジリ上げが続き、更に日本の10連休のスワップ確定日ということもあり03:00に112.00を超えると上げ足を速めて04:00には112.40まで急伸しました。
しかしその後は押し戻されて112.19でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると112.10近辺で小動きの後9:30に112.23まで上昇しましたが、そこからは早いペースで押し戻されて11:20には111.84まで下落しました。
日銀金融政策決定会合を目前に控えて111.90-112.00で揉み合いが続き、12:29に現状維持の発表がありましたが大きな反応はありませんでした。
その後は111.90-112.00での小動きが続いて、111.94で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・16:00に発表された4月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことや独10年債利回りが12日以来のマイナスとなったことでユーロ売りの流れとなり16:00の1.1208から22:10には1.1180まで下落し、NYタイムに入って3月7日の安値(1.1177)を割り込んだためテクニカル面での売りも誘い03:50には1.1140まで下落し、1.1151でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1145-60での小動きがひたすら続いて、1.1154で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  26,597.05(-59.34)
NASDAQ  8,102.01(-18.81)
・昨日のNY株はキャタピラーの決算が増収増益だったものの建機販売が4%減で営業利益率も低下したため大幅安、またAT&Tも純利益が12%減だったことで売られたためダウは上値の重い展開が続き$59安で引け、前日に過去最高値を更新したナスは0.23%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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