オーストラリア雇用統計発表後の豪ドルの動き(2019年1月24日)

2019年1月24日

 本日9:30にオーストラリアの11月雇用統計の発表があり、新規雇用者数は予想の+1.80万人を上回る+3.70万人、失業率も予想5.1%に対して5.0%で共に好結果でした。
発表直後に豪ドルは買われましたが、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が資金調達コストの上昇を理由に住宅ローン金利の引き上げを発表したことで政策金利引き下げの観測が高まり豪ドルが急速に売られて、雇用統計の上昇分を打ち消した上に更に売ら続けたまま15時となりました。

結果
9:30 12月新規雇用者数 予想:+1.80万人 結果:+2.16万人 (前回:+3.70万人 修正値:3.90万人)
10:30 12月失業率 予想:5.1% 結果:5.0% (前回:5.1%)

 

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州・NYタイムは0.7120-45の小幅なレンジでの上下がひたすら続いて、0.7139でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.7140近辺での小動きが続き、9:30の豪・雇用統計の時は0.7138でした。
発表直後に0.7138から0.7163まで急伸し、10:00に0.7166まで上昇した後はジリジリと押し戻されていましたが、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が住宅ローン金利引き上げを発表で11:00から下げ出して14:30の0.7102まで下げ続け、0.7105で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は78.10-35で小動きでしたが、NYタイムに入って円が売られたため00:00には78.41まで上昇しました。
しかしハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が政府閉鎖が3月末まで続くと第1四半期の米成長率がゼロになる可能性との発言で円買いの流れとなり01:50には78.02まで下落し、その後は戻して78.20-30での小動きが続いて78.25でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると78.20-30での小動きが続き、9:30は78.22でした。
発表直後に78.22から78.53まで急伸して78.40近辺で揉み合っていましたが、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の住宅ローン金利引き上げ発表で11:00から下げ出して13:50の77.83まで下げ続け、77.88で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は1.0500-20での小動きが続き、23:00に1.0485まで下げる場面がありましたがすぐに戻して再び1.0500-20での小動きが続いて、1.0514でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0510-20での小動きが続き直前に1.0489まで下落して9:30は1.0493でした。
発表直後に1.0493から1.0527まで急伸し10:00には1.0536まで上昇しましたが、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の住宅ローン金利引き上げ発表で11:00から下げ出して14:50の1.0475まで下げ続け、1.0476で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は109.50-70で上下していましたが、時間外の米10年債利回りやダウ先物の上昇を手掛かりに22:10から上げ出して23:10には109.99まで上昇しました。
しかしハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が政府閉鎖が3月末まで続くと第1四半期の米成長率がゼロになる可能性との発言でNY株の急落と共に急速な下げとなり01:50には109.39まで下落しました。
その後は戻して109.60近辺での小動きが続いて109.59でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると9:40に109.64まで上げる場面がありましたが、すぐに押し戻されてからは109.40-60での小動きがひたすら続き、109.61で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

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