FOMC直後のドルの動き(2018年3月22日)

2018年3月22日

 FOMC声明では予想通り政策金利を0.25%引き上げて1.25-1.50%から1.50-1.75%へ引き上げ、今年の利上げ回数を3回として昨年12月時点の想定を据え置きとなり、金利見通しを2018年末は2.125%で維持、2019年末を2.875%(前回は2.687%)、2020年末を3.375%(前回は2.875%)へと引き上げました。
パウエルFRB議長の記者会見では複数の参加者がトランプ政権による保護主義的な通商政策に対する懸念を示したと説明しました。

・ドル円はFOMC声明発表直後に106.01-51で上下に振り、パウエルFRB議長の記者会見が始まる03:30には106.63まで急伸しましたが、そこからはドル売りの流れとなったため急速に押し戻されて04:50には105.88まで下落し、106.02でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは発表直後に1.2250-1.2319で上下した後、ドル売りの流れとなったため05:10の1.2349まで上昇が続き、1.2341でNYクローズとなりました。

米国10年債権利回りはFOMC声明直後に2.897%から2.936%まで急伸しましたが、その後は急速に押し戻されて05:15には2.877%まで低下して2.881%でNYクローズとなりました

・NY株は原油先物が石油在庫の減少と中東情勢への懸念から原油価格が大幅に上昇してシェブロンなどのエネルギーセクターが買われたためプラス圏での推移が続き、FOMC後しばらくプラス圏で上下していましたが、引けにかけて急速に売られてダウは$44安、ナスは0.26%安で引けました。

 

結果
1.25-1.50%から1.50-1.75%への利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年3月22日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは8:00点)
・昨日のドル円はFOMCまでは上下に神経質な動きとなって106.05-40で上下していました。
03:00に予想通り政策金利を0.25%引き上げて1.25-1.50%から1.50-1.75%へ引き上げ、金利見通しを2018年末は2.125%で維持、2019年末を2.875%(前回は2.687%)、2020年末を3.375%(前回は2.875%)へと引き上げました。
発表直後に106.01-51で上下に振り、パウエルFRB議長の記者会見が始まる03:30には106.63まで急伸しましたが、そこからは急速に押し戻されて04:50には105.88まで下落し、106.02でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは8:00時点)
・欧州時間は1.2265-95で上下し、NYタイムに入ると一段下げて1.2260近辺での小動きが続き、03:00は1.2278でした。
発表直後に1.2250-1.2319で上下した後はドル売りの流れとなったため上げ出して05:10の1.2349まで上昇が続き、1.2341でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは8:30時点)
 FOMC前は2.885-2.910%で推移し、03:00のFOMC声明直後に2.897%から2.936%まで急伸しましたが、その後は急速に押し戻されて05:15には2.877%まで低下して2.881%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  24,682.31(-44.96)
NASDAQ  7,345.28(-19.02)
・昨日のNY株は原油先物が石油在庫の減少と中東情勢への懸念から原油価格が大幅に上昇してシェブロンなどのエネルギーセクターが買われたためプラス圏での推移が続きました。
FOMCでは予想通り政策金利を0.25%引き上げて1.50-1.75%にし、今年の利上げ回数を3回として昨年12月時点の想定を据え置きとなり、パウエルFRB議長の記者会見では複数の参加者がトランプ政権による保護主義的な通商政策に対する懸念を示したと説明しました。
発表後しばらくプラス圏で上下していましたが、引けにかけて急速に売られてダウは$44安、ナスは0.26%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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